ビョーク 歌手、女優 | ||
'Well, I'm doing what I want to do. Fuck you guys.' 「あのね、私はやりたいことをやるのよ!バカヤロー」 |
1995年7月ローリングストーン誌のインタビューより
個性あふれる歌手ビョーク(Bjork)は、音楽界でも異色の存在です。アイスランドの音楽シーンから世界に向かって羽ばたいてきたビョークは、映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」で女優としてもブレイク。しかしあくまでも歌手としての方向性を見失わず、幅広いファンを惹きつけています。
(ビョークを知らない、という方には『1分でわかるビョーク』を用意!これであなたも恥ずかしくない!)
ビョークには、”解き放たれた自由”が強く感じられます。そのビョークが今日あるのも、じつは子供時代のある出来事が分岐点になっているといいます。いったいどんなことがあったのでしょう?
このとき、ビョークはほかの子供たちと遊んでいました。楽しくて楽しくて、心から幸せで、自由を感じていました。
ビョークが何かをしようとしました。それが何であったかは覚えてないということです。けれどもほかの子供たちが「やっちゃいけないよ」と反対したのは覚えているそうです。
'Why?' (なぜ?) 彼女は聞きました。
'because you're not supposed to, just because you can't.'
(だって、やっていいって言われてないよ。やっちゃいけないんだよ!)
子供たちは答えました。
これを聞いた瞬間が、ビョークの人生の分岐点だったといいます。その場面を振り返って、ビョークはインタビューで次のように言っています。
On the one hand is the things you're supposed to do, and on the other hand is the things you want to do, and there's a big canyon between those two. So I said, 'Well, I'm doing what I want to do. Fuck you guys.' so I went on that side of the canyon and I've never regretted it ever since. 一方にはやらなくちゃいけないことがある。もう一方にはやりたいことがある。二つの間には大きな谷間があるわ。 で、私はそのとき言ったの。「あのね、私はやりたいことをやるのよ!バカヤロー」 こうして私はやりたいことをやる道を選んだの。以後それを後悔したことはないわ。 |
やりたいこととやらなくてはいけないこととの板ばさみになる、これは誰でも経験することです。やりたいことを押し通すとき、嬉しいはずなのに、一抹の不安も感じます。
好きなことをして一生暮らせるなら言うことないけれども、本当にその道を進んでしまって、将来取り返しのつかないことにならないか。やらなくてはいけないことを着実にこなして堅実に生きていくほうが結局は幸せなんじゃないか。そんな不安が頭をよぎります。
人生は一度きりだから、自分の好きなことをやりたい。でも一度きりだからこそ、失敗は避けたい。どちらがいいとは、誰も答えを出せないでしょう。
少なくともビョークは、やりたいことをやるということを子供の頃から心に強く決めていました。当然将来に対するリスクも負うことになるでしょう。しかしそのリスクを跳ね返すほどの強烈なエネルギーで、ひたすらやりたいことをやり抜いてきたビョーク。
やりたいことをやる人生。その道を選択したい方は、自分にそれをやり通すエネルギーがあるかどうか、一度見つめなおしてはいかがでしょう。
1分でわかるビョーク |
1965年、アイスランドに生まれる バンドのボーカリストとして12歳で最初のレコードを発表 その後もいくつかのバンドを渡り歩き、ビョークの名はアイスランドで知名度を上げていく 1992年、ソロ活動開始、現在まで毎年のようにグラミー賞にノミネートされる 1993年、アイスランドを後にしてロンドンに移り住む 2000年、主演作品「ダンサー・イン・ザ・ダーク」がカンヌ映画祭で最高賞、ビョークは主演女優賞を受賞 現在38歳、ニューヨーク在住 前夫との間に一男あり >>本文に戻る |
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