医療事務系の新資格「ドクターズクラーク」とは?

「仕事に活かせる資格」トピックス
診断書や処方箋も書ける?!話題の試験「医師事務作業補助技能認定試験」とは?
医療系資格とえいば、医師や看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など、名だたる有名資格がずらりと並ぶ専門職の宝庫。
そんな医療の分野で活躍できる新たな資格が、2009年に誕生しました。その名も「医師事務作業補助技能認定試験(ドクターズクラーク)」
ところで、「ドクターズクラーク」ってどんな仕事なのでしょう?よく聞く「医療事務」とはどう違うの?
今回は、そんな疑問に答えつつ、この新資格の概要をご紹介しましょう。


「医師事務作業補助技能認定試験」とは?

そもそもここで言われている「医師事務作業補助」とは、従来、いわゆる「医療事務」として知られているレセプト(診療報酬明細書)作成や医療機関の受付業務などとは別物。
平成20年度の診療報酬改定において新設された「医師事務作業補助体制加算」に対応した業務で、診療録や各種診断書・証明書・処方せん等の医療文書作成業務などを医師の指示の下で代行できるというものです。

業務に就くための必須資格などは設けられていないものの、医療施設が医師事務作業補助体制加算を受けるためには、医師事務作業補助職を新たに配置してから6ヵ月間の研修期間が必要。

病院団体・公益社団法人全日本病院協会と一般財団法人日本医療教育財団との共催によって実施される「医師事務作業補助技能認定試験」の教育訓練ガイドラインは、この研修期間中に定められている32時間以上の基礎知識習得研修に必要な科目に対応しているため、医師事務作業補助業務の従事者として必要な専門知識と技能のレベルを評価、認定する全国規模の試験として、誕生間もないながら大きな信頼を得ているわけです。


「医師事務作業補助技能認定試験」の概要

医師の人材不足が問題化している昨今、医師の業務負担軽減を目的とした「医師事務作業補助体制加算」の導入。
その分、「医師事務作業補助」従事者には、それなりの専門性が求められるわけで、その知識、技能を認定する「医師事務作業補助技能認定試験」が注目されるのも当然。
気になる試験の概要は以下のとおりです。

◆試験概要◆
試験概要 【学科】医師事務作業補助一般知識:筆記(択一式):25問、50分
【実技】医療文書作成:筆記(記述式):4問、60分
※学科試験および実技試験の各々の得点率が70%以上で合格
※合格者には「ドクターズクラーク(R)」の称号を付与
受験料 8,000円
受験資格 (1)教育機関等が行う教育訓練のうち、認定委員会が認定規程により定める「医師事務作業補助技能認定試験受験資格に関する教育訓練ガイドライン」に適合すると認めるものを履修した者
(2)医療機関等において医師事務作業補助職として6ヵ月以上(32時間以上の基礎知識習得研修を含む)実務経験を有する者
(3)認定委員会が前各号と同等と認める者
試験日程 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)
受検地 各都道府県内の公共施設等

※公式サイト:日本医療教育財団:医師事務作業補助技能認定試験
試験の詳細は、必ず上記サイトをご確認ください。



医療分野における新職種として注目を集めそうな「医師事務作業補助者」ですが、他の医療系専門職とは違い、必須資格を持たないという点が気になるところ。
同じようなケースの医療従事者として「医療事務」「メディカルクラーク」などの職種がありますが、どれも民間資格が乱立状態、資格よりも経験が優遇される傾向が見られます。

とは言え、今回の「医師事務作業補助者」の場合は、医療文書の作成に関する知識はもちろん、医学・薬学、医療に関する法律・法令等の知識や技能など、これまでの医療事務職以上に、高度な専門知識が求められることから、いち早く始まるこの「医師事務作業補助技能認定試験」も人気を集めそうです。
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