「ITパスポート試験」ってどんな試験?

ITに携わる全ての職業人に共通して求められる基礎知識を認定する「ITパスポート試験」、概要は以下のとおりです。

◆試験概要◆
試験概要多肢選択式(四肢択一)
100問、165分
【出題分野】
ストラテジ(戦略)系:35問
マネジメント(管理)系:25問
テクノロジ(技術)系:40問
※すべてCBT(コンピュータ)形式での受験
※総合得点の満点の60%以上、各分野別得点の満点の30%以上の両方を満たした場合に合格
受験料5,100円
受験資格特になし
試験日程春期試験(4月第3日曜日)、秋期試験(10月第3日曜日)の年2回実施
受検地全国


「ITサポート試験」ってどんな分野から出題されるの?

試験は以下の多岐にわたる3区分から出題されます。

【ストラテジ系】
1.企業と法務(企業活動、法務)
2.経営戦略(経営戦略マネジメント、技術戦略マネジメント、ビジネスインダストリ)
3.システム戦略(システム戦略、システム企画)

【マネジメント系】
1.開発技術(システム開発技術、ソフトウェア開発管理技術)
2.プロジェクトマネジメント
3.サービスマネジメント(サービスマネジメント、システム監査)

【テクノロジ系】
1.基礎理論(基礎理論、アルゴリズムとプログラミング)
2.コンピュータシステム(コンピュータ構成要素、システム構成要素、ソフトウェア、ハードウェア)
3.技術要素(ヒューマンインターフェイス、マルチメディア、データベース、ネットワーク、セキュリティ)


どうして「初級シスアド試験」はなくなるの?

移行措置として、この4月の春期試験では実施される「初級シスアド」ですが、今年10月の秋期試験では廃止が決まっています。
「ITパスポート試験」は、開発者側、エンドユーザー側問わず、ビジネスパーソンとして誰もが身につけるべき基礎的知識を想定した試験で、レベルとしては最も初級。
従来の「初級シスアド試験」は、「ITパスポート試験」に加えて一部は基本情報技術者試験に吸収される形ですが、もちろん「ITパスポート試験=初級シスアド試験」ではなく、あくまでも部分的に重なる部分があるということ。そのため、「初級シスアド試験」は、事実上「廃止」ということになりました。


「ITパスポート試験」と「初級シスアド試験」のレベルって同じなの?

前述のとおり、「ITパスポート試験」は、ITに携わる全ての職業人に共通して求められる基礎知識を認定する試験。
一方の「初級シスアド試験」は、どちらかといえば同じエンドユーザー向け試験でも、部門の情報化推進者として必要な知識・技能を認定する試験と言えます。
したがって、「ITパスポート試験」と「初級シスアド試験」では、どちらかというと、「初級シスアド試験」の方がより高度な知識レベルを求められる試験というわけです。


「初級シスアド試験」に合格しているなら、「ITパスポート試験」は受けなくていい?

繰り返しになりますが、今回の「初級シスアド試験」廃止に伴う移行措置はありません。もちろん、合格実績はそのまま生きますが、「ITパスポート試験」合格の実績が欲しいなら、当然あらためて受験をする必要があります。
しかし、ここで気になるのが、両試験の目的やレベルの違い。
例えば、「ITの基礎知識」以上の知識レベルをアピールしたいのであれば、今のところは、「初級シスアド試験」の合格実績でも十分に目的を果たすことができるわけです。
もっとも、就・転職で資格をアピールする場合、採用側にこうしたレベルの違いに関する知識があるとは限りません。
特に、技術発展が目覚しいIT分野では、「いつ合格したのか」は大きなポイント。廃止に伴い、「初級シスアド試験」の合格実績は、年々「過去の実績」というイメージが強くなりますから、この機会に更に上位の試験合格を目指すなど、ブラッシュアップに向けて動き出すことも一考でしょう。



「情報処理技術試験」と言えば、その知名度、実績で企業の評価も定着している人気試験。「ITパスポート試験」も、新試験ながら多くの受験者を集めているようです。今後も、その動向に注目してみましょう。

※公式サイト
ITパスポート試験紹介サイト
試験の詳細は、必ず上記サイトをご確認ください。
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