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DS強し!ゲーム機で勉強する人増加中(2ページ目)

今や5人に1人が「DS」を使って学習しているという新事実。通学、通信、eラーニング、資格試験のための勉強方法には様々なものがありますが、電子機器を使った学習法は、新たな潮流として定着するのか?

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

DSで資格勉強する人増加中の理由(ワケ)

■理由その1:手軽に学習できる
「DS」に代表される小型ゲーム機で学習する最大のメリットは、「いつでも・どこでも」の、その手軽さにあります。
前ページの調査結果からわかるように、こうした電子機器の利用目的について、多くの人が「語学」のように反復学習を必要とするものや、特別にそのために時間を作るほどではないけれど身につけておきたい基礎学習能力(「脳力」「漢字」「マナー」など)の学習を挙げているのも、通勤電車や休憩時間など、ちょっとしたスキマ時間も有効活用できる小型ゲーム機人気と無関係ではないでしょう。

■理由その2:DS本来の普及率とソフトの充実
それでは、なぜその中でも「DS」なのでしょうか?その秘密は、DS本体の爆発的普及率とソフトの充実にあります。
「DS」がゲーム機でありながらも、ゲーム以外にも利用可能であることを知らしめたのが、かの「脳トレ」のヒット。
これにより、従来であればゲーム機に興味を持たない層までもが、こぞってDS本体を購入することになりました。
また「脳トレ」のヒット以来、追いかけるように様々な学習ソフトを発売、ゲーム以外の目的で購入したユーザーのニーズに的確に応えてきた戦略は見事だと思います。

■理由その3:タッチペンと音声認識機能
前後するかもしれませんが、元々「DS」には、これまでにはなかった特徴的な機能があったからこそ、「脳トレ」などの学習ソフトの活用が可能となりました。それが、タッチペンを使えるタッチスクリーンや音声認識ができる内臓マイクなどの各種機能です。
実際、多くの人が活用している「語学」「漢字」などの学習にも、これらの機能は大活躍。リスニング対策や書いた文字の添削など、これまでの独学では難しかったものも難なくこなせるのも、この特徴があるからこそです。

■理由その4:比較的リーズナブルに学べる
DS本体の価格は2004年発売のニンテンドーDSで15,000円(希望小売価格)、2006年発売のLiteで16,800円(同)と初期投資は必要ですが、肝心の学習ソフトはおおよそ3,000円台~5,000円台。一般的な参考書に比べれば若干高めというところですが、参考書1冊分を利用しての学習方法がごく限定されるのに比べ、例えばTOEICの例で言うならば、過去問は言うに及ばず、実力テストでスコアを予想したり、相当数の単語集も収録……とソフトならではの充実ぶり。
その割に通学、通信と比べればはるかにコストダウンできるわけですから、人気になるのも無理はありません。



さて、肝心の「効果」ですが、とりわけ「英語」の分野では、語彙力が上がる、TOEICスコアアップなどの実績を挙げているといいます。
その一方で「ゲーム感覚」が強すぎて、より高いレベルを目指す人にはやや物足りないなどの意見も散見。
まあ、独学での学習がなかなか続かない、スキマ時間を活用して少しでも学習したいという方には、その「ゲーム感覚」がかえって魅力かもしれません。
ともあれ、どんなに良い機器、ソフトを揃えても「継続」しなければ意味がありません。通学や通信はちょっと敷居が高いけど、資格勉強を始めたいなあ、という方、この冬のボーナスはやっぱり「DS」ですか?


※参考リンク
DSで資格検定の試験問題に触れてみよう(All About[女性のための資格情報]
人気資格ソフトの活用法をガイド中瀬さんが解説。

また、今回は数ある電子機器の中でも「DS」に的を絞って取り上げましたが、調査結果にもあったように、語学学習には「iPod」も有効。興味のある方はこちらをどうぞ!
iPodで英語を学ぼう!(All About[仕事に活かせる資格]
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