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検定は?仕事内容は?貿易業界の表裏【1】(3ページ目)

企業で貿易実務に従事しつつ、ご自身の経験を活かした「貿易実務検定」情報サイトを運営している先輩にインタビュー。検定試験対策、貿易業界のホントのところを3回にわたってたっぷり伺います。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

独学では挫折?!体験したからこそ語れる試験対策

ガイド:
「貿易実務検定」へのチャレンジ、最初は独学でスタートしたということですが、途中で通学も取り入れたとか?

かおるさん:
実は、最初に挑戦することにした「貿易実務検定C級」は初心者向けの試験だったので、「私は実務経験があるのだから楽勝だろう」とタカを括っていたところがありました。
念のため、最後のまとめとして「一日集中講座」は受講しようと申し込んでおいたのですが、基本的には、独学で十分だと思っていました。

ガイド:
実際に独学してみていかがでしたか?

かおるさん:
独学の時は、問題集を解いて問題を間違えても、何故その答えになるのかということが分からず、ただひたすら答えを丸暗記していました。

また、貿易業務の全体像が見渡させず、細かいところを黙々と単純に暗記するという勉強で非常に苦痛になり、「一日集中講座」で勉強すれば良いやと考え、そのうち全く勉強しなくなりました(笑)

ガイド:
あらら(笑)

かおるさん:
なので通学講座である「一日集中講座」を受けたとき、ストックしている知識はほぼゼロの状態でしたので、授業に追いつくのに必死でした。
そりゃそうです。そもそもこの講座は最後のまとめ用の講座なので、復習&再確認のために受ける講座だったのです。
勉強していない私は、ここで初めて焦りました。それから先は、無我夢中に猛勉強して何とか合格することが出来ました。

ガイド:
かおるさんにとって独学は、かなりきつかったようですが、通学講座の方はいかがでしたか?

かおるさん:
通学講座は、基本的に講師の先生が一方的にずっと講座を行うので、自分の理解のスピードより早く進んでしまい、追いつくのに精一杯でした。

それでも、先生の説明は的確で、貿易業務の流れに沿って説明されていたのでそれぞれの知識で点になっていたものが、最終的には線になって貿易の流れを理解することが出来たと思います。
先生がとても丁寧・親切に教えてくださり、休憩時間や講座が終った後も快く質問に応じてもらえたこともよかったです。わからないことはすぐ質問できるのも、通学講座の魅力だと思いました。

ガイド:
確かに独学だと、わからないことは、ついそのままになりがちですものね。

かおるさん:
そうなんです。
それから、講座を受けることによって、同じ試験を受ける受験生と交流を深めることが出来るのも利点のひとつです。
1人だと怠けがちですが、周りが頑張っていると自分も頑張らなくては!と思いますもんね。特に「貿易実務検定」は、色々な方が受験する資格なので、お互いの仕事の情報交換をするのも、とても有益だと思います。

また、通学講座について賢い使い方だなあ、と思ったことがあるので、ひとつご紹介します。
受講生の方で、通学講座の授業を録音している方がいました。こうすることによって、お家でもう1回講座を聞くことが出来て便利ですよね。講座によっては録音NGのケースもあると思いますが、もしOKの講座であれば、試してみてはいかがでしょうか。

ガイド:
結果的に独学、通学どちらも経験されたかおるさんですが、お話を伺うと、どちらかと言うと通学の方がお薦め度が高いように感じるのですが……?

かおるさん:
独学はマイペースで出来る反面、自分でコントロールする必要もあります。私はあっけなく挫折しましたが(笑)、自分のペースで勉強できる方には、もちろんお薦めしますよ。



インタビュー(第2回)は、3月26日(水)に掲載予定です。どうぞお楽しみに!

※参考リンク
貿易実務検定合格への道
今回ご協力いただいた、かおるさんのサイト。「貿易実務検定」に合格、実際に貿易実務に就いているかおるさんならではの実体験に基づく情報が満載です。
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