「色彩検定」ってどんな資格?

「色彩検定」とは、色に関する幅広い知識・技能を持ち、理論の裏付けのある色彩の活用ができる能力を問う検定試験。主催団体は、社団法人全国服飾教育者連合会(A・F・T)。かつては、文部科学省が認定する公的資格でしたが、現在は、文部科学省後援資格に変更されています。

試験スタートは1990年ですが、生涯学習の一環として評価されるとともに、1995年には文部科学省認定に、2006年には同省後援の「技能検定」となりました。2004年には、受験者数累計70万人を超え、いわば、昨今の趣味系検定ブームの先駆的存在と言ってよいでしょう。

受験資格に制限がなく、年齢・経験問わず誰でも受験可能な点も人気の秘密。学生を中心に、幅広い層の受験者を集めています。
「生涯学習の一環」という位置づけでもわかるように、独占資格や名称独占資格などに比べると、資格のステータス自体はそれほど高くありませんが、例えば政治家や経営者が、そのファッションに戦略的に「色彩」の効果を用いるなど、昨今「色彩」に関する知識が役立つ場面は、意外に多岐に渡ります。そのため、ファッション、インテリア、広告、建築業界など、「色彩」を戦略的に用いる業種では、大いに役立つ資格と言えるでしょう。試験の概要を以下にまとめてみましょう。


■色彩検定試験
試験概要【3級】
マークシート方式
【2級】
マークシート方式(一部記述式)
【1級】
1次:マークシート方式(一部記述式)
2次;:記述式(一部実技)
※各級満点の70%前後。問題の難易度により多少変動あり
※1級1次試験に合格し、2次試験に不合格になった場合、又は2次試験を欠席した場合は、その後2年間(2回)に限り1次試験が免除になり、2次試験の結果のみで合否を決定
受験資格特になし
受験料【1級】7,000円
【2級】10,000円
【3級】15,000円(1次試験免除者も同額)
実施会場全国に設置の公開会場の中から、受験者の希望エリアにもとづいた公開会場で受験可能
試験日【3級・2級】6月、11月
【1級】1次:10月、2次:11月
※1級と2級、2級と3級は同日が可能

公式サイト:
A・F・T色彩検定
試験の詳細は、必ずこちらをチェックしてください。

■試験内容
「色彩」というと、感性・感覚の世界というイメージがありますが、「色彩検定」の試験内容は、さにあらず。色の役割や効果について、理論的・体系的に学ぶ必要があります。

【3級】以下のような色彩に関する基本的な事柄を理解していること
・色彩と生活(色彩の働き)
・色の表示(色の三属性と色立体、マンセル表色系、PCCS、色名、慣用色名)
・光と色(光と色、照明、混色)
・色彩心理(色の心理的効果、色の持つ視覚効果)
・色彩調和(配色の基本的な考え方、色相を手がかりにした配色、トーンを手がかりにした配色、明度を手がかりにした配色、彩度を手がかりにした配色、配色の基本的な用語)
・ファッション(ファッション概論、ファッションと色彩、ファッションカラーコーディネート)
・インテリア(インテリアと色彩、インテリアのカラーコーディネーション)
・環境(環境色彩、環境色彩が目指す色彩の働き、エクステリア環境色彩の基礎)

【2級】3級の内容に加え、以下のような基本的な事柄を理解し、技能を持っていること
・色彩と文化(ヨーロッパと日本の色彩文化)
・色の表示(オストワルト表色系、NCS、XYZ表色系の入門、色名、慣用色名)
・光と色(光の性質、視覚系の構造、色覚説、照明、混色、技術)
・色彩心理(色の知覚的効果、心理的評価方法)
・色彩調和(配色技法、配色技法:類型的な配色、配色技法:色相分割の配色)
・色彩効果(美的構成と配色、色彩効果と配色のイメージ)
・ファッション(ファッション概論、ファッション企画、ファッションと配色、ファッションと流行色)
・インテリア(インテリアデザインと色彩、インテリアの配色、インテリアスタイルと色彩、インテリアエレメントと色彩、インテリアの素材、インテリアの照明)
・環境(エクステリア環境色彩、環境色彩計画の手順と内容、外回りの照明)

【1級】 2級と3級の内容に加え、以下のような事柄を十分に理解し、技能を持っていること
・色彩の実務(色彩管理、安全色)
・色の表示(CIE XYZ表色系)
・光と色(色の知覚、色覚異常、測色
・色彩心理(色知覚の複雑性)
・色彩調和(色彩調和論)
・ファッション(ファッションビジネス、商品企画、繊維について)
・プロダクト(プロダクトデザインの領域と色彩の役割、時代を反映する色彩—自動車と家電—、プロダクトデザインにおける色彩と光、色彩計画のプロセス、素材・色材に関する知識、総論)
・インテリア(インテリアカラーコーディネーションとは、インテリアの色彩計画、非住宅空間の色彩)
・環境(時代が求めるエクステリア環境色彩、景観形成への対応と視点、景観材料のカラーコーディネーション、サイン計画と色彩)


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