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知ってる?定番資格【中小企業診断士編】(2ページ目)

2006年度から試験制度が改正され、「受けやすくなった」と言われる「中小企業診断士」。経営コンサルティング系唯一の国家資格である「中小企業診断士」の概要・対策・効果を徹底検証!

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「中小企業診断士」ってどんな資格?

指定試験機関である中小企業診断士協会によると、「中小企業診断士」とは、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家のこと。
経済産業省管轄の国家資格であり、「中小企業支援法」第11条に基づいて、経済産業大臣が登録することにより初めて名乗ることができる、名称独占資格でもあります。
主な業務は、「現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイス」ですが、実際には、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業への施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できるような知識や能力が求められると言われています。こんなところも、「多面的」「総合的」な資格と評される所以なのかもしれません。


■中小企業診断士試験
試験概要 【1次試験】
多肢選択式または短答式による筆記試験(以下7科目)
・経済学・経済政策
・財務・会計
・企業経営理論
・運営管理(オペレーション・マネジメント)
・経営法務
・経営情報システム
・中小企業経営・中小企業政策
※1:7科目総点数の60%以上かつ1科目でも40%未満がなければ合格
2:1に該当しない場合は、60%以上の科目を科目合格とする(有効期限3年)
※他の国家試験の合格者などは、申請により試験科目の一部の受験を免除

【2次試験】
・筆記試験:中小企業の診断及び助言に関する実務の事例4試験
・口述試験:筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに10分程度の面接
※筆記試験:4科目の総点数が60%以上かつ1科目でも40%未満がなければ合格※口述試験:評定60%以上で合格
受験資格 【1次試験】特になし
【2次試験】第2次試験実施年または前年第1次試験合格者
受験料 【1次試験】14,400円
【2次試験】17,900円
実施会場 札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区(2007年度)
試験日 【1次試験】8月上旬の土日(2日間)
【2次試験】10月下旬(1日間)

公式サイト:
社団法人中小企業診断協会:中小企業診断士試験
試験の詳細は、必ずこちらをチェックしてください。

「中小企業診断士」を名乗って業務を行うためには、前述のとおり、「中小企業診断士」として登録しなければなりません。登録には、2次試験合格後に15日間以上の実務補習を受講もしくは、15日間以上の診断実務に従事する必要があります。
つまり、1次試験合格後2年以内に2次試験に合格し、2次試験合格後3年以内に実務補習を受ければ「中小企業診断士」として登録することが出来るわけです。

なお、1次試験に合格した方で、2次試験を受験せずに「中小企業診断士」として登録可能な方法がもうひとつあります。それが、中小企業基盤整備機構(中小企業大学校)または登録機関が実施する養成課程の修了です。(※参考:「ここなら2次試験合格&実務経験なしで「中小企業診断士」が取れる!」)

両パターンとも、登録有効期間は5年間。登録更新には、指定された研修の受講や実務の従事などの一定の要件を満たさなければなりませんが、2006年度の制度改正に伴い、当面実務に従事する機会がない方について、登録有効期間内に休止を申請することで更新登録の特例措置を受けることができるようになりました。
これにより、以前はせっかく試験に合格しても、更新登録用件が満たせないために資格をふいにしていた、いわゆる「企業内資格ホルダー」にも、資格活用の機会が広がったと言えるでしょう。

※こちらもチェック!
中小企業診断士・資格制度変更へ(All About[仕事に活かせる資格])
2006年度に実施された制度改正の詳細をまとめてあります。ぜひ、ご一読ください。


>>「中小企業診断士」の合格率と試験対策については次ページで!
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