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転職時「資格・免許」で給料は変わる?(2ページ目)

2007年8月分の資格関連トピックス。転職にまつわる気になるデータ発表、「おさかなマイスター」資格制度スタート……など。

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「資格・免許」で給料は変わる?! 転職者実態調査結果発表

「ぶっちゃけ転職したら給料は増えるの?」「資格や免許って転職に役に立ってるの?」……そんな「転職」にまつわる、気になる疑問に答える調査結果が発表されました。厚生労働省の「平成18年転職者実態調査結果の概況」が、それです。

転職者、企業側双方への調査を通して、正社員「転職」の実態を様々な切り口から明らかにしているこの調査ですが、転職に「資格」を活用したいと考えているユーザーの皆さんにとっても、気になる事実が。特に「仕事に活かせる資格」目線で注目すべきデータを、以下にピックアップしました。


■転職者の割合が多いのはどんな業種・職種

正社員に占める転職者の割合が多い企業を業種別で見ると、「不動産業」(11.7%)、「医療・福祉」(9.4%)が上位。
同じく職種別では、男性は「専門的・技術的な仕事」(28.3%)、「生産工程・労務の仕事」(24.9%)、「運輸・通信の仕事」(14.5%)の順。
女性は「専門的・技術的な仕事」(44.0%)」、「事務の仕事」(22.7%)、「生産工程・労務の仕事」(12.3%)の順で多いことがわかりました。

正社員に占める転職者の割合が多いということは、それだけ、積極的な「中途採用」をしているということ。転職希望のビジネスパーソンにとっては、狙い目の業種・職種だと言えます。

※「専門的・技術的な仕事」には医師、薬剤師、看護師、弁護士、税理士、科学研究者、鉱工業技術者など、「生産工程・労務の仕事」には鋳物工、溶接工、旋盤工、電気工事作業者、自動車整備士、パン・菓子製造工、紡績工、配達員、清掃員など、「運輸・通信の仕事」には電車運転士、バス運転者、航空機関士、無線技術士など、「事務の仕事」には事務員、速記者、レジスター係、キーパンチャーなどが該当します。


■転職に有利な年齢ってあるの?

年齢別に正社員の転職者割合を見てみると、25~29歳(21.3%)、30~34歳(17.9%)と比較的若い年齢層で高くなっています。
つまり、企業が正社員で中途採用を行う場合には、34歳以前の年齢層の需要が大きいことが読み取れますね。また、規模の大きい「大手企業」ほど、25~34歳の年齢層の転職者割合が高くなっていることもわかっています。


■採用された人たちは何を評価されたの?

採用の決め手となったのは、複数回答で「経験を活かし即戦力になるから」「専門的知識・能力があるから」などが目立つところ。直接、「資格・免許」の有無に触れた回答はありませんでしたが、先の「転職者の割合」結果と併せて考えると、多くの場面で、「資格・免許」が、経験・専門的知識・能力の裏づけとなる可能性は高いでしょう。


■転職者の給料はどうやって決まるの?

お給料のほか、役職なども含めた「処遇」を決定するにあたり、考慮した項目としては、「これまでの経験」(73.2%)がダントツ。次いで「年齢」(55.2%)、「免許・資格」(34.4%)となっています。また、規模の大きい企業ほど、「年齢」「学歴」を考慮する傾向もわかりました。


■転職後、給料は上がったの?

気になる結果は、「増加した」(38.9%)、「減少した」(37.0%)、変わらない(23.7%)と微妙な数値。しかし、年齢別ではもう少し顕著なデータが出ており、若年者層ほど転職後の給料は「上がり」、40歳以上では「下がる」ことがわかりました。また、規模別では、やはり大規模企業への転職の方が給料アップに結びつきやすいという結果も出ています。


※もっと詳しく知りたい方はこちら!
厚生労働省:平成18年転職者実態調査結果の概況


 >>2007年8月の注目ニュースはまだまだ続きます!次ページをどうぞ。
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