2006年9月の注目ニュース
ニュース: 資格が取れる!無料講座が受けられる!介護&ゲーム業界志望者に大チャンス |
■概要
「売り手市場」が現実味を帯びてきた昨今、企業もあの手この手の人材確保に躍起です。今回は、2つの企業の取り組みに注目しました。
●パート採用後にホームヘルパー資格取得を支援
このところ「人手不足」が問題となっている介護業界ですが、介護施設運営などを行なうコナミメデカジャパン社が打ち出した人材確保戦略がこれ。
まず、資格を持たない求職者をパートとして雇用。ホームヘルパー2級講座受講のための助成金8万円を支給し、社員の資格取得を促します。資格取得後は正社員並の固定給で契約社員に登用し、有資格者として活躍してもらう、というわけです。
現行制度では、資格がなくても介護現場で働くことはできますが、信頼性の問題から資格保有者にニーズが集まりがち。同社は資格を持たない人にも採用枠を広げることによって、早急に人材を確保する狙いがあります。もちろん、3年未満の退職には助成金全額返却という「縛り」はありますが、まだ資格はないけれど、介護業界に入りたい!なら、注目に値するシステムと言えるでしょう。
●ゲームクリエーター養成講座を無料受講後社員として採用
通常は100万円以上と言われる養成講座を無料で受講できて、受講後は社員として働ける……そんな「太っ腹」なシステムを導入するのは、ゲームソフト開発で知られるコナミ社。2006年10月に、子会社のコナミスクールに新設される「コナミコース」は、18歳以上なら誰でも受講可能(基礎的な実力を測る試験はあり)。卒業生は原則として、全員、大学院修了者レベルの初任給で入社ができるとか。コースは全課程を通して1年間。ゲームクリエイター志望の皆さん、要注目ですよ。
今回はゲーム業界と介護業界でしたが、このまま「売り手市場」の状態が続けば、そのほかの企業や業界でも、同様の人材確保戦略が取られる可能性は大。雇用市場の流れを把握して、しっかりチャンスを掴んでくださいね。
ニュース: 求む公認会計士!4大監査法人が大幅増員を予定 |
■概要
毎年この時期になると出てくるのがこの話題。11月下旬の公認会計士試験合格者発表を前に、いわゆる4大監査法人(トーマツ、新日本、あずさ、みすず)が、定期採用計画が明らかになりました。何でも、前年度実績に比べて、なんと3~7割の大幅増員計画だとか。
この大幅増員の背景には、企業不祥事の頻発による監査体制強化の傾向、今年4月、6月に相次いで導入された、新監査基準や金融商品取引法などの影響があると言われていますが、今後も、2008年4月に予定されている上場企業への四半期業績開示、内部統制監査の義務化(日本版SOX法)が控えているため、人材確保競争は益々激化する見込み。
需要増を見越し、今年から受験資格撤廃などの制度改革も行なわれましたが、依然として難関資格の公認会計士。まだ当分は「売り手市場」が続きそうです。