「不動産鑑定士」ってどんな資格?どんな仕事?
不動産鑑定士ってどんな資格? |
国土交通省が管轄する国家資格であり、資格取得者のみが業務を行なえる「業務独占資格」です。特に以下に挙げる「不動産鑑定評価業務」をするためには必須の資格です。
不動産鑑定士ってどんな仕事? |
不動産鑑定士の仕事は、以下の2つに大別されます。
●不動産鑑定評価
国や都道府県が行う地価公示制度や地価調査制度に伴う鑑定評価などは有名なところ。他にも公共用地の買収評価、相続税路線価評価、固定資産評価、裁判上の評価、会社の合併時の資産評価、現物出資の評価など、適正な不動産価値の分析は不動産鑑定士の主要業務です。
●コンサルティング
不動産の有効活用についてのコンサルティングも、重要な役割の1つ。土地の有効利用の提案、市街地再開発事業等に係る権利調整、商店、工場の事業継続に係る提案、投資採算分析、適正評価手続きなど多岐に渡る相談に対して、不動産の専門家としての高度な知識を提供します。
不動産鑑定士の活躍の場は? |
「人材のプロ注目の資格はこれだ!」で、「人材バンクを使った転職」前ガイドの川野さんは、「不動産鑑定士」資格の”効果”について以下のように語っています。
「人材のプロ注目の資格はこれだ!」より抜粋。 (前略)・・・・不動産に関する何らかの経験があれば、この資格は強い威力を発揮し、年齢に関わらず選考で有利となります。 これは不動産ファイナンスの領域が拡大し、投資用不動産のデューデリジェンス業務が増えているのに対し、有資格者の数がまだまだ少ないためですが、不動産投資顧問、信託銀行などで求人が活発であるほか、一部、大手メーカーの資産有効活用要員としてのニーズもあります。 実際、不動産鑑定士事務所に勤務していた35歳の有資格者が、大手メーカーに転職を果たし、年収が約2倍になった例もありますよ。 選考では、信託銀行出身者など豊富な経験をもつ人達がライバルとなりましたが、資格が採用の決め手となったようです。 ちなみに、不動産ファイナンスの分野は、外資系企業が多いほか、海外投資家向けのレポートといった業務もありますので、英語力を身につけておけば選択肢が広がります。目安はTOEIC700点程度以上。交渉レベルまでいかなくても、日常のコミュニケーションができるレベルでも、大きなアドバンテージとなります。 |
他のキャリア採用と同様、もちろん「資格プラス経験」がある方が有利。しかし、不動産と金融の結びつきが強まるに連れ、不動産業界のみならず、銀行・証券会社・保険会社などの金融機関、官公庁、商社、鉄道会社、コンサルティング会社、監査法人など幅広い分野でのニーズが増す一方、難関資格ということもあり、圧倒的に絶対数が不足しているという「売り手市場」であることも確かです。
また、転職や企業内でのキャリアアップだけでなく、独立開業を目指せるのも「不動産鑑定士」の魅力の1つ。
国土交通省発表のデータによれば、不動産鑑定士等の鑑定評価業務の平均報酬は1,300万円超。並み居る独立開業系国家資格の中でも、高収入が狙える資格と言って良いかもしれません。
どうです?そんな「不動産鑑定士」資格試験が、2006年からどう変わるのか、気になってきませんか?
>>新試験は本当に「受けやすく」なるの?旧試験制度と新試験制度の違いは次ページで。