【TOEIC】
実務経験と英語力、重視するバランスは企業やポジションによって異なるため、一概に「価値があるのは何点以上」とは言えません。スコアが上がれば上がるほど、応募できる求人の数が増える=選択肢が豊富になる、という捉え方が適切かと思います。
経理・人事などの事務系スペシャリストを例にとると、TOEIC730点以上の人であれば、英語力が全くない人に比べ、応募できる求人数は3倍になります。
IT業界の33歳~36歳の求人(上級エンジニア、コンサルタント、プロジェクトマネジャー)では、TOEIC700点以上を求める求人は、英語力不問の求人より2割増しとなります。
なお、会話力を求めるというより、メールのやりとりとマニュアル読解ができればOK、というケースが多いです。若手であれば、応募時・入社時はできなくても、これから学ぶ意欲があればOK、というケースも多数あります。
外資系企業や国内大手企業のエグゼクティブセクレタリーとなると、今では800点でも不足。900点以上は必須です。
実際のところ、多くの企業は、スコアはあくまで目安として設定しているだけ。スコアというより「で、使えるの?使えないの?」という話になります。特に30代以上になると、ビジネスシーンでの使用経験が求められるようになります。
【中小企業診断士】
企業があえてこの資格を求めることはなく、選考において論議されることもあまり無いようです。
企業から評価されるというより、むしろ自分自身「課題に対して考えるトレーニングを積んできた」という自信がもてることが、この資格に挑戦する意義ではないでしょうか。資格の勉強を通じて身に付けたことを業務遂行に活かせる、とアピールできれば、相手に安心感を与えられるでしょう。
――全ての資格に共通していえるのは、やはり「実務経験にプラスすることで効力を発揮する」ものだということのようですね。
そうは言っても、「資格を取ってキャリアチェンジしたい!」という方も多いはず。
そこで「『人材バンクを使った転職』川野さんに聞く[後編]」は、未経験でも可能性がある資格、人材のプロ川野さんが今注目している資格について伺います。お楽しみに!
=参考リンク=
■「All About Japan人材バンクを使った転職」
今回インタビューにお答えいただいた川野さんがガイドを勤めていらしたサイトです。
■「エイブリックNET」
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