仕事に"活かせない"資格はどんなもの?
資格マニア・ペーパー資格にならない!資格活用法とは
そもそも「仕事にいかせる資格」と「活かせない資格」が存在するわけではありません。重要なのは、「自分にとって役に立つのか」という点です。
「仕事に活かせない資格」すなわち、自分にとって役に立たない資格になってしまうのは、
- 今就いている職種と、直接関係がない「ペーパー資格」
- 立派な資格だけれど「宝の持ち腐れ」
「ペーパー資格・資格マニア」になってしまうのは?
「ペーパー資格」は「資格を取ること」が目的になるケースです。資格の中には、「ペーパー資格」とも呼ぶべき、単に免状がもらえるだけのものもあります。
資格をとっただけで満足していませんか?
つまり、その方にとって、大半の資格は「仕事に活かせない」資格なのです。
「宝の持ち腐れ資格」になってしまうのは?
では、「宝の持ち腐れ」になってしまうケースを考えてみましょう。最も多いのは「国家資格なら何でもいいだろう、と考えるケースです。
資格を認定レベルから分類すると、以下のようになります。
国家資格 | 国が認定する資格 |
・業務独占資格 資格を持っていないとその仕事に就けない。例)弁護士 ・名称独占資格 有資格者でなくても仕事はできるが、資格取得者には 手当などのメリットあり。例)マンション管理士 |
|
公的資格 | 財団法人や社団法人が認定する資格 |
民間資格 | 民間企業などが認定する資格 |
ただし、国家資格であれば何でもいいか、といえば、必ずしもそうではありません。国家資格は、取得後に「その資格に関連する仕事をしなければならない」わけではありません。
たとえば、私のクライエントのBさんは、「旅行が好き」という理由だけで「一般旅行業務取扱主任者」を5年前に取得しましたが、その後旅行業界に転職はしていません。見る人が見れば「宝の持ち腐れ」状態です。
「仕事に活かせない資格」をとらないために
資格を選ぶ際に持つべき視点は、「『これからのあなた』にとって『役に立つ』ものかどうか」です。この視点が欠けていると、せっかく取った資格が「ペーパー資格」化、「宝の持ち腐れ」化する可能性があります。車の免許がいい例でしょう。その名の通り「ペーパードライバー」は、みなさんの周りにもたくさんいるはずです。車の免許は、2、30万円のコストはかかりますが、取得すれば基本的に一生、本人確認書類にもなるものですから「ペーパー」であってもよい、と考えることもできます。
しかし、ビジネスパーソンにとって、「資格を取る」ということは、その資格を単に本人確認証として使う、という以上の意味を持たせるべきものだと私は考えます。
それでは、巷で言う「この資格で収入アップ!」がうたい文句の資格はどうでしょう?
確かに、そういった資格が収入増につながるケースはあるはずです。しかし、「あなたの場合」はどうでしょうか?
その資格を使って仕事をしている自分自身が、くっきりとイメージできるでしょうか?
「資格を取る」決断は、少し大げさに言えば、「自分の将来と人生を考え直してみるきっかけ」でもあると思います。流行に流されることなく、冷静な判断をしましょう。
さて、あなたにとって必要なのはどんな種類の資格でしょうか?
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