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実務韓国語能力試験(B-TOPIK)とは?(2ページ目)

9月13日実施の第16回韓国語能力試験から「B-TOPIK」の受検が可能となりました。「日常生活及び韓国企業への就職に必要な……」という説明がありますが、いったいどんな試験なのでしょう。早速見てみましょう!

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

「一般韓国語能力試験(S-TOPIK)」との違いは?

第12回+13回 韓国語能力試験過去問題集
こちらは「S-TOPIK」の「第12回+13回 韓国語能力試験(初級)過去問題集」(三修社)(クリックするとアマゾンのHPにとびます)
前ページで「B-TOPIK」についての簡単な概要はお分かりいただけたと思いますので、さらに少し解説してみたいと思います。

まず、「日常生活及び韓国企業への就職に必要な意思疎通能力の測定・評価を目的とします」とあり、「え!? 就職に有利なのかしら」と思われた方は少なくないかもしれません。

この試験は、韓国国内においては、海外からの移住労働者が多く受検しているそうです。じっくりと、長い時間をかけて韓国語の学習はできない、しかし、最低限の日常会話や仕事上のコミュニケーションに困らない程度の韓国語を身につけ、すぐにでも就職したい、そんな方々ですね。筆記、作文問題がない、というのもうなずけます。

過去問題を見ると、その内容は、日常的に必要な韓国語であったり、業務上必要な韓国語であったりと、とても実用的なものです。しかしながら、最も難易度が高い問題でも、「S-TOPIK」の中級(4級)くらいのようです。

実際、TOPIKの公式的な見解として「最高の水準である340~400点は‘一般的な業務は遂行可能であるが、専門分野の業務処理能力には足りない’」とあります。よって、上級者レベルの韓国語能力を証明できるものでは、なさそうですね。

また、肝心の「B-TOPIK」の認知度についてですが、日本国内では初回の試験なのでまだ認知度が低いのは仕方がないこととしても、韓国国内の認知度もやはり「S-TOPIK」に比べると低いのが現実のようです。

「B-TOPIK」について理解が深まったところで、「B-TOPIK」を受けたら良いのか、 「S-TOPIK」を受けたら良いのか、考えてみましょう。「B-TOPIK」も、使い方によっては就職を有利に運ぶことができるかもしれませんよ。次ページへ、GO!
 
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