고요・구요の意味は?
すると、私のところにはこんな質問が少なからず寄せられるようになりました。「語学学校や市販の教材では「~です、~ます」にあたる韓国語の語尾を「-습니다(スムニダ)」とか「-요(ヨ)」と習いますが、実際韓国人が話しているところを聞くと、最後に「グヨ~」とか「グニョ~」とか言っているようです。あれはいったい何なのでしょう?」
なるほどー。気になりますよね。今回は韓国語の語尾「グヨ~」「グニョ~」について簡単に解説したいと思います。気になっていた方、何となく分かるけどハッキリしていない方は参考にしてみてください! 実は、「グヨ~」と「グニョ~」は響きは似ていますが全く別物なんですよ。
韓国語の語尾「グヨ~」の元の形は、「-고요(ゴヨ)」
まず、日本語の「~て、~で」にあたる「-고(ゴ)」があります。例: 저는 수시를 좋아하고 낫토도 좋아해요.
(チョヌン スシルル チョアハゴ ナットド チョアヘヨ/私はお寿司が好きで、納豆も好きです)
後半の「納豆も~」を省略しますね。
例: 저는 수시를 좋아하고
(チョヌン スシルル チョアハゴ/私はお寿司が好きで)
さて、それに日本語の「~です、ます」にあたる「-요(ヨ)」が付くと、
例: 저는 수시를 좋아하고요
(チョヌン スシルル チョアハゴヨ/私はお寿司が好きでですねぇ)
となります。さらには、この「-고(ゴ)」は、現在「-구(グ)」と発音されることが多いです。一般的にはソウルの方言だと言われています。
したがって、
例: 저는 수시를 좋아하구요
(チョヌン スシルル チョアハグヨ/私はお寿司が好きでですねぇ)
となります。お分かりいただけたように、「グヨ~」と聞こえる韓国語は、日本語の「~てですね」「~でですね」と文章を区切り、かつ会話らしく柔らかに話す表現なのです。
「グニョ~」は、感嘆を表す語尾、「-군요(グンニョ)」
「グニョ~」は、感嘆を表す語尾、「-군요(グンニョ)」です。「군요」と書いて「구뇨(グニョ)」とは読まず、実際の発音は【군뇨(グンニョ)】となります。「ㄴ」が挿入されていますので注意してください。さて、分かりやすく解説いたしましょう。丁寧体「-요」を取った形の「-군(グン)」は、「~だなぁ、~ねぇ」と、感心したりする時の表現です。「-구나(グナ)」としてもよく使いますよ。ドラマをご覧になる方は、よく聞かれるかも知れませんね。
例:참 좋군. (참 좋구나.)
(チャム チョックン(チャム チョックナ)/本当に良いねぇ)
それに丁寧体「요」を付けると、
例:참 좋군요.
(チャム チョックンニョ/本当に良いですねぇ)
となるわけです。
従ってテレビの韓流スターのインタビューなどを聞いていると、
スター:저는 지금까지 10번 일본에 왔구요,
(チョヌン チグムカジ ヨルポン イルボネ ワックヨ/私はこれまで10回日本に来てですねぇ)
聞き手:어머, 많이 오셨군요.
(オモ、マーニ オショックンニョ/あら、たくさんいらっしゃったんですねぇ)
スター:예, 그리구※ 올 때마다 수시를 먹구요, (※ソウル方言。本来は「그리고」)
(イェ、クリグ オルテマダ スシルル モックヨ/ええ。で、来るたびにお寿司を食べてですねぇ)
聞き手:수시를 좋아하시는군요.
(スシルル チョアハシヌングンニョ/お寿司がお好きなんですねぇ)
と、頻繁に「グヨ~」「グニョ~」が、よく聞こえてくるのです。少しでもモヤモヤがクリアになった方がいらっしゃれば幸いです!
いかがでしたでしょうか? これからは、ドラマやインタビュー番組などが聞き取りやすくなるような記事をたくさん取り入れていきますね。もちろん、聞き取るためには基礎的な学習が欠かせないということもお分かりいただけたと思います(今回の記事で言うなら「-고요」「-군요」の文法的なことを理解している必要がありますね)。
しかし、いくら遠回りのように見えても、「すべての道はローマに通ず」と信じ、地道にコツコツと頑張っていきましょう。ファイティン!
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