韓国語の「楽しみにしています」はシーン別に異なる表現を
韓国語で「楽しみにしています」はどう言う?どう書く?
アンニョンハセヨ?
日本語と韓国語は似ているといえども、微妙な違いが私たちを悩ませ、楽しませます。例えば、「楽しみにしています」という韓国語。「明日のコンサート、楽しみにしています」「韓国で会えるのを楽しみにしています」など、韓国の方との会話で頻繁に登場するフレーズなのですが、どうもすっきり日本語を韓国語に変えられないのです。
【例】
相手:내일 꼭 오세요.(ネイル コッ オセヨ)「明日絶対来てくださいね」
自分:네, チェミ……チェミイッケ……うぅ~。「はい、楽しみにしています」と言いたい自分
【以下、心の中の葛藤の詳細】
「楽しみ」だから、「재미 있다(チェミイッタ)」「面白い、楽しい」を使って、
「재미 있습니다(チェミ イッスムニダ)」?いいや、これじゃあ「面白いです/楽しいです」だなぁ……。
じゃあ、「楽しみに」だから副詞に変えて、「楽しく」で、「재미 있게(チェミイッケ)」?よし、きたっ!
その次は、「しています」だから、「하고 있습니다(ハゴ イッスムニダ)」。
ふんふん。くっつけて、「재미 있게 하고 있습니다(チェミイッケ ハゴ イッスムニダ)」「楽しくしています」?あれれ~、なんか違う。
と、このように毎回頭の中で格闘し続けるのでした。そして格闘している間に、とっくに会話が終わっていることが常(笑)。
さて、そんな厄介な「楽しみにしています」、韓国語でどう言ったら良いのでしょうか。今回は、私が体得したフレーズを、シチュエーション別に分けてお届けしたいと思います!
相手の何かを期待するとき
「それじゃ、来週のあなたの発表会、楽しみにしていますね」「お土産話を楽しみにしていますね」
そんなときに使われる「楽しみにしてます」は、韓国語の「기대하다(キデハダ)」「期待する」を使います。コンサート、展覧会、発表会、韓国語の教室など。会話の相手の何か、相手との何かを期待する、楽しみにする場合ですね。よく使われるフレーズは以下です。
- 「기대할게요」
「期待しています、楽しみにしています」
- 「기대가 되네요」
「期待できそうですね、楽しみですね」
「期待」かぁ……まぁ、そういうことなんだけど、なんかちょっと違うようなぁ……と思わなくもないですが、「楽しみにしています」のベストな言い回しと言えると思います。
手紙・メールで「その日が待ち遠しいです」と言いたいとき
「お会いできる日を楽しみにしています」ビジネスでもプライベートでも、食事などの約束をするメールの、最後に書く決まり文句です。この韓国語はどうしたら良いのでしょうか。ここでも「楽しみに」という言葉が出てくるので、「재미 있다(チェミイッタ)」「面白い、楽しい」を使いたくなるのですが、先ほどもご紹介したようにどうしても不自然な表現になってしまいます。ですので、メールの最後の結び文句には、こんなフレーズがオススメです。
- 「그 날이 벌써부터 기다려 지네요」
「その日がいまから待ち遠しいです」
- 「만날 날을 기대하며……」
「お会いする日を楽しみに……」
※ちょっと堅めに、「만날 날을 기대하고 있겠습니다(マンナル ナルル キデハゴ イッケッスムニダ)」「お会いする日を楽しみにしております」もOK。
- 「만날 날을 기다리며……」
「お会いする日を待ちながら……」
※ちょっと堅めに、「만날 날을 기다리고 있겠습니다(マンナル ナルル キダリゴ イッケッスムニダ)「お会いする日をお待ちしております」もOK。
では、「それじゃ、そのときに。楽しみにしてます。」 なんて、特に深い意味がない軽い挨拶の場合は?
軽い別れの挨拶がわりのとき
「それじゃ、楽しみにしてます」「では、そのときにね」
こんな風に、お別れする際の簡単な挨拶として、「じゃ、そのとき会おうね」、「楽しみにしてますね」なんてニュアンスのときの「楽しみにしています」 は、どうしたら良いのでしょう。
「기대하다(キデハダ)」「期待する」は、何かを聞きたい、見たいというような期待感がこもっているし、「그 날이 벌써부터 기다려 지네요(クナリ ポルソブト キダリョジネヨ)」「その日がいまから待ち遠しいです」などは、ちょっと手紙風。何気ない会話でサラッと言いたいときには少し暑苦しいのですね。
では、軽く、さらっと「またそのときにね」の代わりに「楽しみにしてます」と、言いたいときはどうすれば良いのでしょう。私はこう言うようにしています。
- 「그 날 뵐게요」
「その日にお目に掛かります」
- 「그 때 뵐게요」
「その時お目に掛かります」
一つ目の「その日にお目に掛かります」は、逆に日本語だとあまり言わないかも知れませんね。どうぞ、軽いシチュエーションでの「じゃあ、その日を楽しみに!」というときは、この表現を使ってみてください。
いかがでしたでしょうか?日本語と韓国語は似ているといえども、こういったちょっとした言い回しで悩むこともあります。でも、それがなんとも面白い! 韓国語の勉強は、本当に私たちを飽きさせません。
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