韓国語/トラベル韓国語

韓国語の旅行フレーズ……レストラン・食堂

韓国、といえば食欲をそそるキムチに焼肉! メニューも読めなければ、注文の仕方も分からない、なんてことがないように、必要な会話を抑えましょう。旅行で使える韓国語、レストラン・食堂で使えるおすすめフレーズをご紹介いたします。

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

旅行で使える韓国語! レストラン・食堂フレーズ

旅行で使える韓国語フレーズ

旅行で使える韓国語フレーズ

韓国旅行の楽しみは、なんといっても韓国料理。日本ではすっかりお馴染みになったキムチの本場の味は深くて濃厚。そして種類が豊富でおかわり自由! テーブルに乗りきらないほど振る舞われる「おかず(반찬/パンチャン)」の数々、サンチュに巻いていただく焼き肉や、サッパリ冷麺、ホクホクの石焼きビビンパ。味に満足したら、「맛있어요(マシッソヨ/おいしいです)」の一言を。以前の記事「旅行会話、まずはこのフレーズから」「覚えておきたい旅行会話~ショッピング編」に続き、この記事をプリントアウトして、美味しい韓国料理を堪能してみましょう!
   

焼き肉屋さんは、はずせない!

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はさみでチョキチョキ切って、サンチュに包んでパクリ。あ~、美味しい。
焼き肉が食べたいのに、ハングルが読めなくて焼き肉屋さんが分からない! なんて旅の失敗談をよく耳にします。お目当ての食べ物があったら最低でもその食べ物の韓国語名を覚えておきたいですね。そして、お店に入って、「○○イッソヨ?(○○ありますか?)」と聞いて、相手が「イッソヨ(あります)」と言えばセーフ。

日本人に人気のある焼き肉。お肉を鉄板で焼いて、はさみでチョキチョキ切って、サンチュに巻いて食べる焼き肉は「갈비(カルビ)」です。「갈비구이(カルビグイ/カルビ焼き)」と書いてあるお店もあります。カルビ屋さんには冷麺を食べさせてくれるところが多いです。お肉をたらふく食べたらさっぱり冷麺で締めるのもオツですね。

また、「불고기(プルコギ)」というお肉料理の名前は、一度は聞いたことがあるかもしれません。これは、プルコギ用の甘いタレにひたひたに薄切り牛肉を漬けておき、焼いて食べるジューシーな料理です。牛丼のお肉のようなイメージですね。ご飯にのせて食べたら一気に食が進みますよ。

そして、私がお薦めしたいお肉料理は「삼겹살(サムギョプサル)」という豚肉料理。食べ方は基本的にカルビと同様、豚肉の三枚肉を焼き、チョキチョキ切って、サンチュに巻いて食べるのですが、ポイントはごま油に塩を入れたタレに付けて食べること。カリカリに焼いた豚肉と、ごま油の風味がぴったり合って美味。一緒にキムチや焼きニンニクを入れて食べたら言うことありません。

このように、お肉を食べさせてくれるところでは必ずといっていいほど、白いご飯もあります。白いご飯は、「공기밥(コンギパプ)」。「공기밥 주세요(コンギパプ ジュセヨ/白いご飯下さい)」と言えば、たいていテンジャン(韓国味噌)で作った味噌汁がついてきます。たらふくお肉をたべたらご飯で締める。これで満腹。ごちそうさま!
 

料理に合うお酒は?

韓国の夜
料理にマッチする韓国のお酒。飲み過ぎに注意です!
その国ならではの料理には、料理を美味しくするお酒がつきもの。お酒の飲める方は、韓国料理と一緒に是非お酒も楽しんでみてください。

日本では、料理の種類に関係なく「とりあえずビール」となることが多いですね。「ビール」は韓国語で「맥주(メクチュ)」。まずビールでのどを潤したい場合は、「맥주 주세요(メクチュ ジュセヨ/ビール下さい)」と注文します。生ビールは、「생백주(センメクチュ/生ビール)」 です。ちなみに、ビール好きの韓国人は、揃って「韓国のビールより、日本のビールの方が美味しい」といいます。韓国のビールは日本のビールに比べて薄くて飲みやすいのですが、ビール好きにとっては物足りないようですね。

さて、次は韓国料理に欠かせない焼酎。辛い食べ物が多い韓国料理には、この焼酎が驚くほどマッチするのです。焼酎は「소주(ソジュ)」。日本では焼酎を水やお湯で割って飲みますが、韓国は決まってストレート。「잔(チャン)」という、日本酒を飲むときの「おちょこ」くらいの大きさのグラスで、クイッと飲みます。普段焼酎を飲み慣れない日本人でも、韓国料理と一緒だと不思議とお酒が進んでしまいます。国民的ブランドは、「참이술(チャミスル)」という焼酎。焼酎がある飲食店で、これを置いていないところはない、と言っても過言でないでしょう。ほんのり甘くて飲みやすいのです。しかし、旅の開放感も手伝って、焼酎で悪酔いしてしまう人の話もよく聞きますので、飲み過ぎにはくれぐれも気をつけてくださいね。

ここ何年かで脚光を浴びるようになった「백세주(ペクセジュ/百歳酒)」も、なかなかの美味。原料は、もち米で、リコリス(甘草)、クコ(枸杞)などの10種類のハーブを使用しています。口当たりはワインのようなまろやかさで、女性に人気があります。ちなみに、この百歳酒は、焼酎に比べて少々お高め。そこで、韓国ではこの百歳酒と焼酎を半々に割って飲む人が増えました。なんと、韓国の人々はそれを「五十歳酒(オシプセジュ/오십세주)」と呼んで楽しんでいます。

通にお馴染みの「マッコリ」は、韓国語で「막걸리(マッコルリ)」。白濁の濁り酒で、日本でいうところのどぶろく。舌触りは意外とさわやかで、やはりこれも悪酔いの原因になりがち……。マッコリはチヂミ(韓国では「파전(パジョン)」)と相性が良いと言われています。韓国の伝統茶屋や骨董品屋が立ち並ぶ仁寺洞(インサドン)には、昔ながらの田舎風の居酒屋をイメージしたお店がここそこにあり、美味しいマッコリとチジミを堪能できますよ。マッコリは、お店によっては「동동주(トンドンジュ)」と書いてあることもあります。
 

食堂で、韓国語を使ってコミュニケーション!

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たくさんのおかずに、あつあつのチゲ。スジョ(スプーンとはし)を使って食べます
お待たせしました。それでは、食堂に入ってからお店を出てくるまで、店員さんと楽しくコミュニケーションができる会話例を紹介しましょう。

「안녕하세요(アンニョンハセヨ/こんにちは・こんばんは)」とお店に入ったら、「어서 오세요(オソ オセヨ/いらっしゃいませ)」と迎えられるでしょう。お目当ての料理がある場合は、「○○ 있어요?(○○ イッソヨ?/○○ありますか?)」と聞きましょう。「있어요(イッソヨ/あります)」または、「없어요(オプソヨ/ありません)」という答えが返ってくるはずです。

お食事を始める際に必要なものをいくつか挙げてみます。すべてに「주세요(ジュセヨ/下さい)」を付ければOK。出てこなかったら催促してみてくださいね!

「메뉴 판(メニュパン/メニュー)」。観光地では日本語のメニューを置いているお店も多いです。「물수건(ムルスゴン/おしぼり)」。「재떨이(チェトリ/灰皿)」。余談ですが、韓国のファーストフード店はほとんどが全席禁煙。ちょっと一服したくてマクドナルドに入ったら灰皿がなかった! なんてことになります。「물(ムル/水)」。「水」といっても単純に冷水が出てくることもあれば、麦茶やとうもろこし茶などが出てくる場合もありますよ。「젓가락(チョッカラッ/はし)」、「숫가락(スッカラッ/スプーン)」。覚えにくければ、「수저(スジョ/はしとスプーンのセット)」を覚えてください。韓国は割り箸をあまり使いません。スジョ(はし、スプーン)は鉄でできているので、直に鉄板に付けてお肉を焼いたりすると相当な熱を持ちます。やけどに注意ですね。

そして、「○○(食べ物の名前)+주세요(ジュセヨ/下さい)」で簡単に注文ができます。韓国の料理は大皿、大鍋ででてくるものが多いので、取り分けるお皿が欲しい場合は、遠慮なく持ってきてもらいましょう。「取り皿」は「접시(チョプシ/皿)」、汁物を取り分ける深い器は、「그릇(クルッ/器)」です。コップが足りないときは、「잔(チャン/盃、コップ)」を催促してください。発音が難しくて通じにくいときは、ジェスチャーを交えながらコミュニケーションをとってみてくださいね。そして、何かをお願いして持ってきてもらったときは、「고맙습니다(コマッスムニダ/ありがとうございます)」または、「감사합니다(カムサハムニダ/ありがとうございます)」と言いましょう。ちなみに、「コマッスムニダ」も「カムサハムニダ」も、同じ「ありがとうございます」ですが、「カムサハムニダ」の方がより丁寧な表現です。

さあ、あつあつの料理が出てきました。「잘 먹겠습니다(チャル モッケッスムニダ/いただきます)」と言って、パクリ。店員さんがこちらの反応を気にしていたら、「뜨거워요(トゥゴウォヨ/熱いです)」、「매워요(メウォヨ/辛いです)」、「괜찮아요(ケンチャナヨ/まあまあです)」、「맛있어요(マシッソヨ/美味しいです)」の一言を。「ものすごく美味しい!」というときは、感情を込めて「너무 맛있어요(ノム マシッソヨ/とても美味しいです)」を忘れずに。

キムチ、その他おかずの数々はどんどんおかわりができます。「○○ 주세요(○○ ジュセヨ/○○下さい)」を使って、おかわりをしましょう。そして満腹になったら「배 불러요(ペ プルロヨ/お腹いっぱいです)」と満足げに言ってみてください。そして、「계산해 주세요(ケサネジュセヨ/計算してください)」で精算をしたら、「또 올게요(ト オルケヨ/また来ます)」、「안녕히 게세요(アンニョンヒ ケセヨ/さようなら)」と、笑顔で挨拶を。
 

ワンポイント食事マナー

韓国では鉄でできた「젓가락(チョッカラッ/はし)」と「숫가락(スッカラッ/スプーン)」を使うと紹介しました。韓国料理はスープや汁物が多く、どっしりした重さの器で出てきます。これらの器は、日本のお茶碗やお椀のように、手で持ち上げて食べるようにできていません。韓国料理の場合、器はテーブルに置いたまま、スッカラッ(スプーン)をメインに食べるのです。チョッカラッ(はし)は、おかずをつまむときや、麺類を食べるときに使います。

また、韓国料理は「混ぜる」が基本。ビビンパ、カレー、かき氷、なんでもよーく混ぜて食べます。スープやチゲの中にご飯を入れて食べる、「猫まんま」風の食べ方をしている人もよく見かけます。韓国の食堂に行ってみたら、料理を堪能するのはもちろんのこと、食べている韓国の人たちの仕草も観察してみては? きっと何か発見があると思いますよ。次回の「覚えておきたい旅行会話」シリーズは、地下鉄やタクシーで移動するときに覚えておきたい会話を紹介します。お楽しみに!

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