それでは解説に移る前に、もう一度問題を見てみましょう。
問 次の文を読んで、選択肢の中から日本語の内容と最も近いものを選び、その番号をまる(○)で囲みなさい。
あなたはどこの国の人ですか?
1 khun maa caak pratheet arai
クン マー チャーク プラテート アライ
2 khun pen khon taanchaat chai mai
クン ペン コン ターンチャート チャイ マイ
3 khun pen khon pratheet arai
クン ペン コン プラテート アライ
4 khau pen khon pratheet arai
カオ ペン コン プラテート アライ
(2005年春期 【実用タイ語検定試験】 筆記試験 4.4) )
これ、正解しちゃったかた意外と多いと思うんですよね。見事正解された貴方は、きっとこんなふうに思考を巡らせたのではないでしょうか。
『こんなのわかんないよ……。あ、でもとりあえず、「1」「2」「3」は最初の語が「khun(クン)」だけど、「4」だけ「khau(カオ)」になってるな。これはどうも違うっぽいけど。』
→『で、次の語は、「1」だけ「maa(マー)」で、あと「2」「3」「4」は全部「pen(ペン)」なのか……。「caak(チャーク)」って語も「1」にしか含まれてないな。』
→『「taanchaat(ターンチャート)」って語は「2」にしか含まれてないな。「chai mai(チャイ マイ)」で文が終わってるのも「2」しかないし。なんかこれだけ浮いてる感じだ。』
→『こうして見ると、「3」だけ無難な構成になってるっていうか、他の選択肢との共通点が一番多いってことなのかな。ってことは、正解は「3」……? いいのかな、こんなてきとうで。』
はい、そうなんです。正解は「3」なんです。もっと自信持ってくださって大丈夫ですよ。
どれが本物でしょう |
「えー本当に?」と半信半疑のかたもいらっしゃるかと思いますが、統計的に実際そうなってるんですからしょうがないです。問題作る側からすれば楽なやり方だからなんでしょうかね。
ただ、もちろん、この法則は絶対ではないので、実際の試験でこれやったせいで落ちた、と言われても、当方責任は負いかねます(笑)。あくまで、「どーしてもわかんない!」問題に勘で答える際の目安というか、多少信頼性の高い気休めという程度にお考えいただければと思います。
いかがでしたでしょうか。せこいテクニックばかりでほんとすみませんね(笑)。冒頭でも申し上げたとおり、試験にはやっぱり「ちゃんと勉強して臨む」のが基本というか合格への王道ですから、あまりこういうテクニックに頼りすぎて、本質をおろそかにしてしまうことは避けたいものですね。
でも、もしかしたらこれシリーズ化するかも……(笑)