【ITILとは何か?】
ITILというのは Information Technology Infrastructure Librualyの略で、コンピュータシステムのオペレーションに必要なベストプラクティスを集大成した英国の規格です。
構築するためには、数多くのSEやアナリスト・プログラマの工数を投入し、数十億円もかけて作ることも多い情報システムも、構築した後は確実に運用しないと満足な効果をあげることは出来ません。実際に、情報システムが使われるライフサイクルの中で、かかる費用の70%-80%は運用に費やされると言われています。その運用フェーズにおける効率化と品質の向上のために様々な側面からの標準化と、使われる言葉の厳格な定義・たゆまない改善のノウハウが求められたのです。それをまとめあげるフレームワークを提供するのがITILといえるでしょう。

【ITIL関連の資格とは?】
現時点では、2つの資格があります。ファウンデーションとマスターです。ファウンデーションは基礎的な資格で、用語の定義・ITILの基礎的なフレームワークを理解している事が求められます。それに対してマスターは、非常に取得が難しく、現時点で日本にはまだ数十人しか居ないのではないでしょうか?何しろ講習だけで10日以上もかかるのです。


【資格を取得するには】
資格を取得するには、講習を受講してその最後に行われる試験に合格する必要があります。ファウンデーションの場合は、講習の日数は2日ないし3日です。私が受講したのはコンピュータアソシエーツ社の講習で、これは2日間でした。日本ヒューレットパッカード社が開催する講習は3日間です。
講習の最後に行われる試験は、択一式で、コンピュータ試験です。数十問あったと思いますが、全体の65%に正解すれば合格します。比較的楽に見えますが、実際には合格率は意外にも100%ではありません。私の周囲でも一度目は落ちたという人が居ます。
コンピュータ試験ですから、合否はその場で分かります。試験を終えて、時間中でも挙手をすると試験官が来て、その場で合否判定をしてくれます。合格していればその試験官が仮の合格証にサインをしてくれるので、合格の証明になります。

【ITIL資格の試験勉強方法は?】
ITIL資格はまだ日本ではじまったばかりで、教本も英国のそれを翻訳したものが数冊出ているだけです。よって、講習を受けて取得するのが一般的です。ファウンデーションの講習は比較的受講しやすいのですが、日本ではまだマスターのコース自体が少ししか開催されていないため、マスター合格者はかなりの希少資格の所持者と言ってよいでしょう。ちなみにファウンデーションのコースで講習と試験あわせて20万円程度の費用がかかります 

【ITILの将来】
英国の資格に対して偏見の無い日本では、ITILは急速に普及する兆しを見せています。米国人はヨーロッパ系の規格ではなく自国のそれを好む傾向があるので、どうなるかはわかりません。しかし、よいものはよいので、序所に浸透してゆくのではないでしょうか?私は、業界の人であればこの資格の取得をお勧めします。かなりの有望資格です。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。