【就職後も勉強】
就職後になんらかの取得をしたいと考えている人の割合は約90%にものぼります。この数値は、私から見れば画期的です。現在の30代、40代のビジネスマンは、資格取得というよりは企業人として優秀であることの方が自分を高める手段としては正しいものだと考えています。よって、資格はあくまで業務遂行に必要なものに限るというのがこの世代の感覚だと思われます。
とこが、新社会人は、「将来、転職時に役立つと思うから」(141人:複数回答あり)、という理由で資格を取得する人の割合が「業務上、取得する必要がある」(94人)という人の数を上回っています。もちろん、「社内での昇進や希望に合った配属に役立つと思うから」(142人)という人も沢山居ます。しかし、就職したその日から、転職のことも考えて資格取得に励むというのは、新世代の会社に対するシビアな感覚を如実にあらわしていると思います。
【資格勉強に通学は無理か?】
さすがに、社会人になると自由な時間が取りにくいことは承知しているのでしょう。資格取得のための勉強は、「独学」が212人で最多。続いて通信教育の123人となっています。(複数回答あり)
通学はわずかに57人。確かに、急な残業や出張はビジネスマンに不可避ですからねぇ。こういう選択になるのもやむをえないという所でしょうか。しかし、就職したばかりで、まだ学生気分が抜けないのかと思いきや、いやはや新社会人はしっかりしていると言えるでしょう。
【今後取得したい資格は…】
ここでもトップは、「システムアドミニストレータ」(69人:複数回答あり)。ついで「簿記検定」の61人、ファイナンシャルプランナーの人気も高く、58人となっています。シスアドに人気があるのは、おそらく事務系職場においてもITを使えないと仕事についてゆけないという感覚が強いからだと思われます。その証拠にMCPのような本格的なベンダー資格は全く登場しません。ファイナンシャルプランナーについては、イメージ先行のような気もします。この資格は、本来財産形成に助言するコンサルタント用ですから、取得したらそれで終わりという訳ではなく、更新しないとライセンスを維持できないのです。そのために日夜勉強し続けなければならないのですが、もしかしたら新社会人たちはそれを知らないのかも。
いずれにしても、新社会人の資格に対する意識の高さは、非常に高いといえます。彼らがビジネスマンとして一人前になる頃、この日本の雇用制度はどうなっているのでしょうか?もしかしたら本当に終身雇用などは残っていないのかも…
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