注目資格! 「消防官」になるには

 ニューヨークのテロ事件では、5000人にも及ぶ罪も無い人々が犠牲になりました。そして数多くの消防士たちも。彼らは逃げ送れた人々を救うために、燃え盛るビルに飛び込んで行ったのです。もともとニューヨークでは、その勇敢さから最も尊敬される職業の一つと言われている「消防士」。日本では「消防官」にあたるこの職業につくにはどうすれば良いのでしょうか?


消防の組織はどうなっているの?

 消防は、自治省の管轄になります。その下に消防庁長官がいて、消防大学などの組織がありますが、消防作業そのものは各都道府県の自治体に任されています。ここではその代表例として、東京消防庁の組織をご紹介します。

 東京消防庁消防本部
                      総務部
                      人事部
                      警防部
                      防災部
                      救急部
                      予防部
                      指導広報部
                      装備部
                      消防学校
                      消防科学研究所

  消防方面本部

  消防署



 方面本部は全部で9あり、消防署は合計77あります。職員総数は約18000人といわれています。
 東京消防庁は、全国で一番大きい組織だけに、航空隊として6機のヘリコプターを持っています。また、海上での消防用に9艇の消防艇もあります。
 最も危険で困難な救助活動に派遣される「特別救助隊」が各方面隊に配置されています。
 


消防官になるには

 消防官になるには、試験に合格しなければならないのはもちろんのこと、29歳という年齢制限もクリアしなければなりません。また、職務には敏捷性を要求されるため一定の身長・体重などの制約もあります。また、男女の別はありません。女性も全類の試験を受けることが可能です。

 消防官の採用試験は、各都道府県に設置されている消防本部ごとに行うため、試験日・採用人数などは異なっています。以下は東京消防庁の例です。いずれも一次試験と二次試験があり、以下の表に示したのはいずれも一次試験の内容です。

受験資格 1回目試験 2回目試験 試験内容
専門系 大学卒業以上、21歳以上29歳未満 6月頃 大卒程度の一般教養試験と論文。各専門分野における記述式の試験。
?類 大学卒業程度、21歳以上29歳未満 6月頃 9月頃 大卒程度の一般教養試験と論文
?類 短大卒業程度、19歳以上29歳未満 7月頃 短大卒程度の一般教養試験と論文
?類 高校卒業程度、17歳以上29歳未満 9月頃 短大卒程度の一般教養試験と作文


 専門系には法律、建築、電気、電子、通信などの専門区分ごとに試験があります。

 二次試験では、消防官に必要な体力の測定や、適性検査それに面接による口述試験があります。

 採用人数は、平成13年度の場合、専門は若干名(10名程度)、?類が約200名、?類が約100名、?類が約100名程度となっています。

 試験に合格した後も、9ヶ月から12ヶ月もの間、全寮制の厳しい訓練が待っています。午前6時に起床し、夜10時の消灯までほとんど自由時間などありません。
 余程の覚悟が無いとなれない職業と言えますね。

 ところで、この訓練期間中には、危険物取扱者や陸上特殊無線などの国家資格取得も教練の中に入っているそうです。


 問い合わせ先 :

 東京消防庁人事部人事課採用係  03-3212-2111

 東京消防庁公式サイト


 筆者は、これまで公務員や教員・自衛官などの資格についてはあえて取り上げてきませんでした。資格としてどこでも通用するものではなく、むしろ入社試験のようなものだと思われるからです。しかし、これからは、どんどんご紹介してゆきたいと思います。

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