3月8日は中国の「婦女節」!国際女性デーにやることとは?
中国の婦女節とは?
西暦3月8日は中国政府が定める休日【婦女節】です。
この日は女性労働者が半日休みとなります。
中国語では
【婦女節】[fufu4nv3jie2] または
【三八節】[san1ba1jie2] と呼ばれます。
※vはウムラウトの代用です。
そもそも3月8日は国際女性デーです。
事の発端は1904年3月8日。アメリカの女性労働者が参政権を求めてデモを行いました。これを受け、1910年の国際社会主義者会議において、3月8日を女性の権利獲得や男女平等の記念日として「国際婦人労働者デー」とすることが提唱されました。
中国政府は1924年に国際婦人労働者デーを採用し、1950年3月8日には第1回国際婦人労働者デーの記念式典を行いました。以来、中国では毎年3月8日に全国各地で記念式典が開かれています。
労働者だけでなく、専門分野で活躍する女性や学者、留学生などもこうした記念式典に参加したり、招待されたりします。半日の休日は、これらの記念行事での活動を保証したものです。
また、中国政府は特に目覚しい活動をした女性をこの日に表彰します。
国連では1975年に3月8日を国際女性デーと定め、加盟諸国に女性の権利獲得や社会参加を呼びかけています。
中国の「婦女節」の意味とやること
婦女節は女性が主役の記念日ではありますが、女性をただ奉るだけの日ではなく、基本理念に「男女平等」があります。中国社会においては、日本以上に男女平等の理念が社会制度や生活の中に浸透しているのです。3月にある女性が主役の日…と言えば、日本には桃の節句「ひな祭り」がありますが、こちらは厄払いや良縁を願う民俗的なお祝いの日であり、政治的な理念はありません。中国の婦女節とひな祭りは発祥の背景も目指している方向も違います。当然ながら、中国の婦女節にはお人形を飾ったりごちそうを食べたり、という習慣もありません。
ちなみに、中国の婦女節は贈答の習慣はありませんが、ロシアでは男性から女性にプレゼントを贈ったり女性同士で食事を楽しんだりなど、ひな祭り的な楽しみ方をするようです。中国の婦女節も、そういう方向へ変化していくかもしれませんね。
イベント好きな日本人が「国際女性デー」を商業的イベントとして盛り上げていないのは、直前にひな祭りがあるからなのでしょう。
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