前書きによると、ある日ファンキーさんは、ある人から「中国語でスピーチをしたいから、カタカナで原稿を書いてくれないか」と依頼されたとか。
中国語を少しでもかじったことのある人ならわかるように「中国語の発音をカタカナで書くなんて絶対、ムリ!」というわけで、ファンキーさんも当然のことながら断ったそうです。けれど、どうしても、と強く頼まれ、やむにやまれず楽譜にカタカナでスピーチを書いてその人に渡したそうです。
結果は大成功!なんとそのスピーチは列席した中国人全員に、見事に通じたのです。カタカナ発音であっても、四声がしっかりしていたことで、中国の人はちゃんと聞き取ってくれたのです。
■肩の力を抜いて中国語を口にしてみよう
この本は、1ページに1フレーズの中国語が紹介されています。
ページ中央にはカタカナ音符がついている楽譜があります。メロディーに沿ってカタカナで読んでみると、かなり通じるレベルの中国語が発音できるようになっています。
楽譜の下には、「ファンキーメモ」として、そのフレーズにまつわるアドバイスや中国人の習慣、よりスマートな使いこなし方などが書かれています。
カタカナ音符だけに留まらず、ピンインと正しい発音のポイントも載っていますし、付属のCDもついていますから、ちゃんと段階を踏んで発音をブラッシュアップしていくことができます。
このテキストの素晴らしいところは、全然勉強したことのない人でも、とりあえずカタカナと音符を見ることでいきなり中国語を口にすることができるという点です。取り上げられているフレーズは、どれもが短く、覚えやすく、カタカナ発音でも通じやすいものばかり!
中国語の発音は難しいとはいっても、日本語の発音と似ているものもたくさんあります。「謝謝」は音譜の通りに「シエシエ」と発音すればほぼ100パーセントの確率で通じることでしょう。
中国語の発音は難しいから…と敬遠していた人も、中国語音表の発音練習がうまくいかなくて気持ちがくじけそうな人も、この本を手にすれば「通じるフレーズ」をたくさん身につけることができるはずです。
この本には基本的な日常会話から、旅行会話、そして中国人の友達を作るときに便利な会話までが収められています。
■日本人の中国語がなまっているのは当然のこと
わたしたち中国語学習者は、中国人ではありません。日本人が日本語を話す場合でも、みんながみんなアナウンサーのような話し方をしているわけではありません。話し方のクセがあったり、出身地のなまりがはいっていたりするのが自然です。
ましてや中国は広大な国ですから、地方なまりは日本語の比ではありません。中国の人だって完璧な普通話(標準語)を話していないことも多いのですから、外国人であるわたしたちの発音が多少乱れていたとしても当然ことで、気に病む必要はないのです。
中国の人と話してみたいけど、発音が…とビビっていた人は、この本のカタカナ音符を参考にして、どんどん中国語を口にして中国人の中に入ってみましょう。
中国語を全然知らない人でも、この本のカタカナ音符の通り話せば、中国旅行が快適になるだけでなく、中国人の親友や恋人をゲットすることができる…かもしれませんよ♪
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