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師走をむかえて活気づく東京の台所 築地市場のレポート

早朝から始まるマグロのセリ、つぎつぎに運び出される新鮮な魚介類・・・東京の台所、築地市場の雰囲気をぜひご覧下さい!

黒田 民子

執筆者:黒田 民子

ホームメイドクッキングガイド

 

日本中から食材の集まる東京の台所・・・師走に入り活気づく築地場内市場を見学してきました。
築地市場は、駐車場の屋上から見わたすと、扇状に拡がる建物がつながり、手前は水産部、奥のほうが青果部と大きく二つに別れています。

振りならされる鐘の音を合図に、午前5時半から始まるマグロのセリが、やはり一番の見モノでしょう。
マグロには1番から順に番号札がついていますが、1番札のマグロが本日の一番上物だそうです。
セリのかけ声が、冷たくキーンと張り詰めた市場の中を響きわたり、ジャズのライブを聞いているような錯角さえ覚えます。

セリが終り一段落すると隅田川の対岸から朝日が昇り始めました。
さあ!トラックの喧騒と、その間を縫うように台車がたくさんの積荷を運びだし始めました。


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仲買人は、手に懐中電灯を持っています。これでマグロを隅々までよく調べて買い付けの値段を決めます。   冷凍マグロが綺麗に並べられています。
一匹づつ、しっぽの部分が切り取られ、この切れ端を親指と人さし指で摺り合わせ、魚の良しあしを判断しています。
     
 

セリに賭けられる生の本マグロも綺麗に並べられています。マグロには番号札がつけられ、若い順にセリにかけられます。

  水産部では屋号が入った帽子をかぶった仲買人だけがセリに参加できます。彼等は一様に長靴をはき、ズボンのポケットにタオルねじ込んでいます。ちなみに青果部の仲買人の帽子には番号がつけられています。
     
 
セリ場の横が市場です。小売店や料理屋などプロの人たちが買い物をしていますが、一般の人でも買い物はできます。   目を見張るほど新鮮な魚が多く並べられています。魚図鑑で調べてみないと分からない名前の魚も色々あります。
     
 
山陰地方では「松葉ガニ」北陸地方では「越前ガニ」と呼ばれるズワイ蟹も、これからが漁の最盛期。   お正月用の数の子も、大量にセリにかけられていきます。こんなに沢山はとても買えない量ですね。
     
 
冬の鍋料理にかかせない魚「アンコウ」。大骨(背骨)を除きほとんど食べられます。あん肝はビタミンAが多く、ひれ、皮には、あのコラーゲンが多く含まれているそうですよ。   冬が旬のキンメダイは、肉質は白身で柔らかく、お刺し身や煮物に利用されます。約40cmもあります。
     
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場内市場を出た所には、食堂街があります。
セリ落とされたばかりの、新鮮なネタで握っていただくお鮨も築地見学の楽しみの一つですね。

築地には、見学した場内市場と、地下鉄築地駅に近い場外市場とがあります。
場内でも、私達一般の人でも買い物ができますが、狭い通路をたくさんの積荷が行き交ってボヤボヤしていると、とても危険です。邪魔にならないよう周りに注意して、機敏な行動が要求される場所です。そうすればお店の方々も親切に応対をしてくれます。
8時頃には、めぼしい魚は殆ど売り切れてしまいます。朝早く出かけて、いろんな種類の新鮮な魚を見るのも、一見の価値がありますよ!!

ザ・築地市場のサイトから市場をもっとご覧いただけます。

 
(C) Dec.2002 Copyright & Photo Tamiko Kuroda
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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