充実したスキンケアタイムが美肌の鍵 |
確かに値段も高いスキンケア化粧品は、それなりに肌に効く成分もたくさん入っていて、効果が高いものも多いです。しかしそれが必ず自分の肌に必要かといえば逆に栄養たっぷりすぎて、消化不良を起こしてしまうことも……。
スキンケアはただ塗って終わりではなく、実は「視覚」「聴覚」「触覚」「臭覚」「味覚」の五感を効かせることで、どんな化粧品でも最大限に生かすことができるんです。
視覚で効かせる
日頃から常に美しいものを目にしたい |
どうですか?とてもきめ細やかで、きれいな肌の美容部員さんであれば、間違いなくその化粧品は効きます。そのときに、彼女の肌を目に焼き付けてください。“百聞は一見にしかず”という言葉がありますが、きれいな肌を見るということは、実はどんな美容法にも勝るんです。
本当にきれいな肌を知らない限り、あなたはきれいな肌になることはありません。それはテレビのブラウン管に映るタレントの肌や雑誌の広告では駄目。あくまでも生できれいな肌をたくさん見ることが重要なんです。そして、もし美容部員さんの肌がきれいなら、「これを使えば、こんな肌になる」と、よく目に覚えさせてください。自宅に帰ってお手入れするときも、その美容部員さんの肌を思い出しながら、化粧品を使ってみること。本当にその肌に近づきますから……。
以前、こんな経験をしたことがあります。私が、とあるデパートのコスメ売場で、アンチエイジング系のクリームを試した時のことです。担当してくれた美容部員さんは、シワシミ一つない美肌の持ち主。説明を聞きながら、どれどれ…とクリームを塗ってみると、なんと塗るそばから小じわが消えていくではありませんか!後日、友人と別のデパートで買い物をしていたとき、あのすごいクリームを教えてあげようと、同じブランドのコスメ売場へ向かいました。
残念ながら、そのデパートの美容部員さんの肌は荒れまくって、厚いファンデーションでも隠せないほど。最初は気にも留めなかったのですが、同じクリームを使っても、あのときほどの効果が出ない。横で美容部員さんが「これはいいですよね~。私も毎日使っているんです」と話しかければ話しかけるほど、「本当?」と疑心安擬になってしまったのです。さらに後日、最初に行ったデパートへ赴いて、もう一度試すとやっぱり効果がある。それ以来、きれいな肌の美容部員さんからしか、私はスキンケアコスメを買わないようにしているんです(笑)。
聴覚で効かせる
インターネットや雑誌のクチコミをぜひ活用して! |
これは、医学の世界でいう「プラシーボ(偽薬)効果」と同じではないかと私は思っています。医薬品メーカーなどでは新薬の効果を実験するとき、本当の薬を与えたグループと偽物の薬を与えたグループに分けて実験をするって話を聞いたことありませんか?もちろん誰が偽物の薬を与えられているのかは、ごく限られた人しか知りません。本人たちには本当の薬だと言って飲んでもらうのです。プラシーボ効果というのは、実は偽物の薬なのに本当の薬だと信じることで効果が出てしまうことを言います。
つまり、化粧品も「いい」「効果がある」と強く信じながら使うほうが、より効果がアップしちゃったりするんです。「これがないと生きていけない」と思うコスメがなおさらに効くのはそういうことなんですね。だから使う前には、多くのいい前評判を聞いてほしいと思います。そのコスメの効果が倍以上になるかどうかは、あなたの願い次第です。
「触覚」「臭覚」そして意外な「味覚」を効かせたスキンケアについては後編でお話しましょう。