防犯/防犯関連情報

“通り魔”から身を守る!毎日がサバイバル(2ページ目)

相次ぐ通り魔事件。いつ、どこで、誰に襲撃されるか分からないという恐怖。予測不能な凶行に脅える日々に終わりはあるのか? 何よりも自分という命を守るためのサバイバルの極意をお伝えします。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

「意識」

不特定多数の人とすれ違う毎日
不特定多数の人とすれ違う毎日
サバイバルの手段として、第一に「意識」が必要です。危険があるということを自覚することです。たとえば、車道は多くの車両がスピードを出して行き交い、そこを人が横断することは大変危険です。横断歩道で信号を確認して初めて渡ることができるものです。人は車道に出ることは危険だと知っています。左右をよく見て、車が来ないことを確認しなければ車道には出ないでしょう。車道は車のための道路であり、人が歩く道ではないと知っているからです。

人が通る歩道や街中は、人が通るものという前提で安心して歩いているものですが、この歩道ですらも、暴走してくる車両のように、通り魔が出現するおそれがあると「意識」することがサバイバルの出発点なのです。車道と歩道の区別がない、ガードレールがないといった住宅街で多く見られる道路では、交通量にもよりますが、渡るときは左右を見て車が来ないか確認していることでしょう。

うっかり何も考えずに渡ろうとして、走ってきたバイクや車から思い切りクラクションを鳴らされたという人もいるかもしれません。しかし、通常は無事に安全に通りを横切るために左右を見る、という動作を自然に行っているはずです。おそらく子どもの頃に「交通安全教室」などで学習したことや、日常的な行動の中で自然と身に付いた防衛行動です。この行動を、外出時にはフルに活用することです。

「情報」

第二に必要なのが、「目と耳からの情報」です。これは、常々解説しておりますが、自分に近づく危険に対して目と耳からの情報を得ることです。左右前後をよく見るという、私がいつも言っている「自分の周囲360度の安全確認」の動作です。この行動の目的は、「危険をいち早く察知すること」です。危険を察知したら、その危険を回避する行動がとれます。危険を知らずにいたら、危険に巻き込まれてしまうでしょう。

相手が暴走してくる車両であれ、人物であれ、危ないと察知したら、逃げるという次の行動に移ることができます。当然、一瞬が明暗を分けるので、一刻も早く気づいたほうが危険は小さくなります。これは繁華街や駅の周辺、イベント会場など多数の人がいる場所に限らず、夜道を1人で歩いているときでも同様で、結局は自宅の外で自分がいる場所ではどこであっても、目と耳からの情報を敏感にキャッチしなくてはならないということなのです。


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