たびたび報道される“偽札”事件。偽造通貨は年間通してどれだけの枚数が発見されているのでしょうか? 警察庁発表の最新データとそこから読み取れる偽札をつかませられないためのポイントを解説します。

警察庁発表最新データより

偽造通貨の発見枚数~H19.12.23警察庁発表
偽造通貨の発見枚数~H19.12.23警察庁発表
平成19年12月23日警察庁から、これまでに発見された偽造通貨の枚数が発表されました。平成13年から18年までは1年の合計ですが、平成19年については、10月末までに届け出等により警察が押収し、警察庁に報告のあった枚数(平成19年12月14日現在)です。

平成16年以降の( )内数字は、新券の偽造券の枚数です。

平成13年から平成16年までに偽造千円券が大きく増加しているのは、主に「両替機」や飲料水の「自動販売機」等を対象に発生した、特異な偽造千円券行使の事件発生によるものです。

平成17年の偽造500円貨幣の発見枚数の大幅な増加は、平成17年1月末に福岡県等で発生した偽造500円貨幣の連続行使事案により、警察に偽造5百円貨幣が届け出られたことによるものです。

平成19年10月末までの偽造紙幣の数字だけを下記に抜粋します。

1万円券 1,860枚(新券702枚=37.74%、旧券1,158枚=62.26%)
5千円券 72枚(新券55枚=76.39%、旧券17枚=23.61%)
2千円券 12枚
1千円券 7,851枚(新券7,317枚=93.20%、旧券534枚=6.80%)


合計で9,795枚発見されており、金額にすると26,835,000円分相当となります。平成13(2001)年以降においては、平成13年に前年平成12(2000)年から発行された2千円券が4枚発見されていましたが、平成15(2003)年の99枚を最高としていこう、10枚前後で済んでいるのは、流通枚数の少なさからくるものでしょう。

平成16(2004)年 には、1万円券、と1千円券は最多の発見数となっており、合計枚数も、もっとも少なかった平成18(2006)年の約6倍もありました。平成18年は平成16年の約1/6という少なさだったわけですが、今年平成19(2007)年は10月末の段階であと1/6年を残しながら、すでに昨年の2.28倍の枚数が発見されています。

日本銀行最新データより

参考までに、平成19年11月末現在日本銀行発表の「日本銀行券発行高~貨幣流通高」は次の通りです。

1万円券~692,188億円~69.2188億枚
5千円券~26,207億円~5.2414億枚
2千円券~3,077億円~1.5385億枚
1千円券~35,410億円~35.4100億枚
5百円貨幣~19,183億円~38.3660億枚
百円貨幣~10,380億円~103.8000億枚


1万円券でいえば、69,218,800,000,000円です。69兆2千百88億円、枚数でいえば、6,921,880,000枚数=69億2千百88万枚となります。

1万円券は1千円券の約1.95倍、2倍近く流通していることになります。5千円券は、1万円券の約7.6%、1千円券の約14.8%つまりおおよそ1千円券7枚に対して1枚の割合になります。2千円券は1万円券の約2.2%、1千円券の約4.3%おおよそ1千円券25枚に対して1枚の割合です。ただし、実際に流通している枚数はここにあげた数字とは異なります。おおまかな感覚としてとらえてください。

次ページでは、上記の「偽造通貨の発見枚数」から読み取る偽札をつかまされないための注意点について解説します。

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