平成18年上半期データ
警察庁発表の平成18年上半期(1月~6月)の犯罪情勢によると、「ひったくり」の統計では、表のような結果になっています。これを見ると、ひったくり犯が現場から逃走する際に用いた交通手段は、「自動二輪車・原動機付自転車」が約7割でもっとも多く、次いで「自転車」「自動車」となっています。ひったくりの検挙被疑者が犯行現場から逃走する際に用いた交通手段。「その他・該当なし」には徒歩、被疑者が犯行現場から立ち去らなかった場合を含む) |
バイクのうち約3割が盗難車であることは、いわゆる「足がつかないように」ということで、ひったくり目的によるバイクの盗難が多いということでしょう。バイク=自動二輪車・原動機付自転車の所有者は盗難被害に注意しましょう。
少年は2人、おとなは1人
「ひったくり」は少年の二人乗りのバイクというイメージが強いものですが、まさに少年によるものでは共犯が多く、成人によるものでは単独犯が多くなっています。平成9年から平成13年までは、全体の約7割以上が少年によるものでした。 しかし、平成14年68.6%、平成15年66.3%、平成16年59.8%、平成17年55.4%。平成18年上半期は、52.2%と、年々少年の占める割合は減少しています。とはいえ、2件に1件以上は少年によるものです。
これは、単純に取り締まりなどにより、少年がひったくりをやらなくなったということなのか、少年だった者が成人になってきたということなのかは、一概には言えませんが、少年の二人乗りだからひったくりに気をつけるというだけでなく、おとなの一人乗りにも、これまで以上に警戒が必要になってきたということは言えるでしょう。
被害者15人に1人は男性
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ひったくりに遭わないために
誰もひったくりに遭いたいと思って道路を歩く人はいないでしょうが、「ひったくりに気をつけなくちゃ」「ひったくりに遭わないようにしよう」と心がけている人ならば、自然とバッグなどはしっかり持つようにして、周囲に警戒しているはずです。外出時にひったくり被害に遭わないためには、まずは「ひったくりに遭うかもしれない。遭わないようにしよう」という心構えをしておくことです。バッグの持ち方を変え、自分に近づくバイクや自転車などに早く気づくようにして、大切な財産を盗まれないようにしましょう。
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