防犯/詐欺を防ぐ

火災警報器の悪質商法被害に遭いやすい人!(2ページ目)

今年6月から“新築”住宅に「火災警報器」を設置することが義務付けられました。既存住宅においては各自治体によって期限が異なりますが、設置を強引に勧誘する悪質訪問販売が多発。狙われるのはこんな人!

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

日中、在宅している人

悪質訪問販売は玄関からやってくる
悪質訪問販売は玄関からやってくる
まずは、日中、自宅にいる人、つまり、主婦や高齢者、自営業の人たちなどです。消防署や区役所をかたるのですから、夜間に訪問するのは不自然で不審に思われます。また、家族が帰ってくる夕方以降は避けるでしょう。若くても一人暮らしで昼間、家にいる人などもターゲットになります。

日中、家にいて「ピンポーン」とドアチャイムやインターホンが鳴ったり、「ごめんください」と声をかけられて、「はーい」と出てしまう人がターゲットなのです。もちろん、在宅している人がすべて被害に遭うわけではありません。在宅しているうえに、さらに以下のような人が危ないといえます。

知識不足の人

世間には「悪質商法」というものが横行しているということを知っているか、知らないか、で結果はまったく違ってきます。新聞・雑誌など、またテレビの報道番組やワイドショーでも取り上げられているのですから、知らないということは、知識不足、認識不足ということがいえるでしょう。

また、火災報知機がどれくらいの金額なのかということは、普段あまり縁がないだけに分かりにくいものではありますが、常識的に考えて、2万円もするようなものではないということは推測できてもおかしくないのではないでしょうか。

強引さに弱い人

「すぐに取り付けないと」「罰せられますよ」「義務なんだから」と、あおるような強引な物言いは、それだけであやしいと思ってしかるべきです。ところが、ずけずけと言われてしまうと、(そうなのかな)(そうかしら)と疑問に思っても、強引さに負けてしまうような人、あきらめてしまう人、断りきれない人は、彼らの格好の餌食です。

疑いを持たない人

そもそも、「点検に来ました」と言われて、家に上げてしまうような人は、危機意識が甘すぎます。「制服のようなものを着ていたから」「消防署から来たと言ったから」「義務だと言われたから」など、確かに一見、受け入れてしまいそうですが、それは相手がそう言っているだけで、何も確証はないのです。

見た目で思い込んでしまったり、見知らぬ初めて会う人の言うことをそのまま信用してしまうようでは、だまされることはたやすいでしょう。

電話で疑いを持たない人

直接、訪問してくる場合のほか、事前に電話をかけてきて、「点検に伺います。いつがよろしいですか?」などと、あたりをつけてくる手口もあります。直接、家々を回るのは労力がかかりますから、事前に電話一本で訪問することを確実にしておいたほうが能率的です。つまり、こうした電話を受けることは、悪質商法の被害に遭う第一歩なのです。

これは、「振り込め詐欺」いわゆる「オレオレ詐欺」でもそうですが、電話の相手を名乗るままに信用してしまい、言われることを疑うことなく信じてしまうことが問題です。電話は相手の言うことを聞こうという態勢になっているため、会って顔を見て話をするよりもだまされやすいでしょう。


それでは、被害に遭わないためにはどうしたらいいのか? 次ページでご覧ください。

  • そもそも公務員はものを売らない/突然の訪問者を疑え!/見た目や自称を信用するな/電話に名乗って出ない、信用しない/確認の電話一本が被害を防ぐ/あなたの一票/関連ガイド記事……p.3
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