子ども2人が乗った車が盗まれた!

平成18年7月30日午前2時5分頃、横浜市内のコンビニエンスストアの駐車場で、市内の男性会社員(26歳)の乗用車が乗り逃げされました。車の後部座席には6歳の長女と5歳の長男が寝ており、通報から約35分後に約1.2キロ離れた場所で車を発見、近くにいた会社員(29歳)の男が窃盗の疑いで逮捕されました。

子ども2人は無事保護されましたが、買い物をしていた数分間に「無施錠でエンジンをかけたままの車」を乗り逃げされたのです。容疑者は「団地に帰る足がほしかった。子どもには気づかなかった」と供述しています。幸い、子どもたちは無事でしたが、これがもしアメリカなどで起きた事件だとしたら、両親も逮捕されていたかもしれません。

アメリカでは13歳以下の子どもだけで留守番をさせたり、車に子どもだけを残すことは禁じられているからです。両親がパチンコをしている間に、車中に乳幼児を残すなどはもってのほかです。それにしても、車内に小さな子どもたちを残して、しかも車のエンジンもかけたまま放置するという神経はいかがなものでしょうか。「鍵をつけたままでドアの開けられる車は、いつでも盗まれる」というくらいの危機意識がなければならないのです。

車は盗まれる!

表1・警察庁資料より作成/「キーあり」とは、エンジンキー(イグニッションキー)がメインスイッチ(イグニッションスイッチ)に差し込まれていたか、運転席またはその周辺に放置されていたものをいう。
表1・警察庁資料より作成/「キーあり」とは、エンジンキー(イグニッションキー)がメインスイッチ(イグニッションスイッチ)に差し込まれていたか、運転席またはその周辺に放置されていたものをいう。

自動車盗難事件は、平成15年の被害認知件数64,223件をピークに減少してはいますが、平成17年には46,728件も発生しています。1日平均128台が盗まれたのです。そのうち、「キーあり」が13,186件、28.2%になります(表1参照)。3~4件に1件は、エンジンキーを差し込んだままか、その辺に置いたままだったということです。


もちろん、エンジンキーを差し込んでいなくても、そばにキーがなくても、「キーあり」の3倍近く盗まれているのですが、鍵が差し込まれたままの車つまりドアが開けられる車は、すぐに発進できる状態ですから、簡単に盗まれてしまうのです。それでも、なぜかそれだけの人が車を盗まれているというのは、鍵をかけてドアを施錠する意識が甘いとしか言わざるを得ません。ましてや車にはタイヤというスピードのある足がついているのですから、アッと気がついたときにははるか遠くに行ってしまっているでしょう。車を置くときは、鍵をかけてドアを閉めておかなくてはなりません。

また、都市部に比べて、地方では「キーあり」つまり鍵をつけたままの車が盗難に遭う率が高いのです。「この辺では鍵をつけたままでも誰も持っていかないよ」と、油断は禁物です。また、レンタカーだからと油断するのもやめましょう。

p.2車上狙いの被害でも/鍵をかけても盗まれる?
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