「スリ」100件男が狙ったバッグ

メールに夢中でスリに気づかない
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5月に東京の地下鉄やJRの電車内で女性のバッグから財布を抜き取ったとして、窃盗の疑いで都内に住む調理師の男(29歳)が再逮捕されました。4月に電車内のスリ未遂事件で現行犯逮捕されていたこの男の自宅から、財布48点、携帯電話26台など約260点が押収されていました。

男は昨年3月から通勤途中で約100件のスリを繰り返し、現金約500万円を盗んでいたことを認めています。1年間で約100件ということは、3~4日に一度、年間50週ですから、1週間に2回の犯行を繰り返していたことになります。約500万円ということは、一人当たり約5万円の被害額です。この男は、「女性の口が開いたバッグを狙って」スリを続けていたといいます。

たしかに、男性が身につけている財布をスリとるよりは、体から離れていて持ち主が見ていない、無防備な状態の財布を盗むことのほうがより盗みやすいでしょう。男性の上着の内ポケットや尻ポケットなどから、持ち主に分からないように巧妙な手口で財布を抜き取る、ある意味で技術的な犯行スタイルのスリ常習犯に比べると、口が開いているバッグから財布を盗むことは誰にでもできそうな、容易な手口です。

女性好みは「スリ」好み?


もちろん、見えるからといって他人の財布を盗む人は多くはないでしょうが、(簡単に盗めそう)と思われることは、それまでスリをしたことのなかった人にも、最初の犯行に走らせる効果があるということになると思われます。一度成功すれば二度、三度、と犯行はエスカレートするものです。気がついたときには、このケースの男のように常習犯となっているのです。

女性が持つバッグの中でも、口の開いたタイプ「トート型」などはとても人気があります。かわいらしくおしゃれで、中身の出し入れも容易なものですが、軽く腕に掛けていたり、手に提げて持っていたりするバッグは、他人が何の気なしに見ても財布が丸見えです。つまり、女性の口の開いたバッグは、スリ行為を招くのです。ファッションやおしゃれで女性に好まれるバッグは、スリにも好まれているわけです。


→現金以外の被害/「スリ」被害を避けるバッグ/あなたの一票/関連ガイド記事 p.2