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業者は出廷せず。尋問の状況を詳しく報告します 「架空・不当請求」裁判 Part.3

東京地裁で行われた第3回の裁判。今回も業者側は誰も出廷しませんでした。今回は原告への弁護団からの尋問がありました。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

※第5回期日の判決が出ました! 3月23日アップの「架空・不当請求」裁判に判決! をご覧ください。

  • 「架空・不当請求」裁判のゆくえ
  • 「架空・不当請求」裁判 Part.2
    を先にご覧ください。

    これまでの経緯

    東京地方裁判所
    東京地方裁判所
    これまで、平成16年9月27日と、平成16年11月9日に開かれた2回の裁判について、報告してきました。出会い系サイトの利用料として業者から不当な請求書を受け、「少額訴訟裁判」を起こされた二十代男性が、相談を受けて結成された弁護団とともにこの裁判に対応してきたものです。

    当初、業者側は「少額裁判」の取り下げをしようとしたのですが、被告(二十代男性)側も、裁判所をこれを認めませんでした。大阪簡易裁判所において提起された「少額裁判」を東京簡易裁判所に移送を申し出て、これが認められ東京簡易裁判所で行われることになりました。

    東京簡易裁判所で第1回が行われたところで、東京地方裁判所において通常裁判に移行しました。本訴に対しては、契約内容の詳細について原告に釈明を求め、原告の釈明があった段階で、その内容に応じて主張立証を行うことにしていました。

    さらに、9月に不当請求に対する「慰謝料等請求」(請求額110万円)の反訴、同時に原告が訴状で主張する「調査会社」を被告として、プライバシー侵害を理由に、「損害賠償請求訴訟」(請求額110万円)の別訴を提起しました。裁判所に対して、3つの裁判を同時に行うように要求して、これまで裁判が2回行われてきましたが、いずれの期日も業者側は出廷せず、何らの進展も見られませんでした。

    第3回裁判

    1月25日(火)午前、東京地方裁判所の50名着席可能の法廷で、第3回の裁判が行われました。弁護団は、女性3人、男性6人の弁護士たち。そして二十代男性の被告(原告)です。業者側は代理人も当人も誰ひとり顔を見せませんでした。今回は被告(原告)である二十代男性の尋問と、次回期日を決めただけでした。次回期日は2月4日(金)でしたが、これは訴状の提出のみで終結して、3月22日(火)に判決が出されることになりました。

    今回は、本訴の被告であり反訴と別訴の原告である二十代男性に、弁護士からの尋問が行われました。男性はまず、「宣誓証書」に署名捺印をして、「良心に従って真実を述べ、何ごとも隠さず、真実を告げることを誓います」と宣誓して、証言台に座りました。

    裁判は公開のものであり、内容について公表することには問題がないということです。そのため、当サイトでは、できる限り忠実に再現したいと考えます。尋問の様子をガイドの傍聴記として、次ページ 以降に書いてありますので、興味がある方はぜひご覧ください。

    この後、2月4日(金)に次回第4回期日となりましたが、この日は証拠の提出のみで終結しています。

    3月22日(火)に行われた第5回期日の判決内容に関しては、3月23日にアップしている「架空・不当請求裁判」に判決! をご覧ください。


    →ガイドの傍聴記.2p



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