※この連載記事は、実際に起きた事件をベースに構成してあります。【全8回】【連載第1回】テレクラの甘い罠~夫の言い訳 【連載第2回】テレクラの甘い罠~女からの誘い 【連載第3回】テレクラの甘い罠~シティホテル 【連載第4回】テレクラの甘い罠~インザルーム 【連載第5回】テレクラの甘い罠~深夜の訪問者【連載第6回】テレクラの甘い罠~夜明けの苦悩 【連載第7回】テレクラの甘い罠~妻の覚悟 を先にご覧下さい。
《あらすじ》テレクラで女性との出会いを決めて、シティホテルで会うことになったK介は「美人局」の被害に遭う。妻に覚られて告白するが妻の理解のもと、警察に届け出をした。その後、別の事件が起きて犯人が捕まることに…。
余罪…ナカニシと二人の男、そしてミサキたちはK介から金を奪うことに成功したので、次の獲物を探すことにした。テレクラにミサキが電話すればすぐにでも男は引っかかる。だが、もっと手早く確実にするために、初めから「援助交際」狙いで行こうということになった。世間には「若い女」を求める男が多いのだ。
テレクラで、ある既婚の男性(41歳)が、電話をかけてきた若い女性と、金銭が介在する「援助交際」ということで話が固まりつつあった。
「それじゃ、3万円でいいかな」
「うーん。それでいいけど、ラブホテルはいやだな」
「そう。じゃ、どうしたらいい?」
「あのー、ちゃんとしたシティホテルがいいんだけど。それで、もしよければ、その分、私がもらえるのは2万円ということでも」
「あ、そう? じゃ、そうする? シティホテルのほうが気分はいいよね。じゃ…」
ということで、某駅付近のシティホテルに部屋を取り、携帯電話で連絡をすることになった。ホテルの室内では、先に2万円を女に手渡した。この男性の場合も、関係を持った直後に女がコンビニに行くと言って外出した後に、数人の男が乱入してきたのである。
「オレの女に何をした!」
「未成年と援助交際ってことで警察に突き出すぞ!」
「逮捕されれば、会社はクビになって、離婚することになるだろう」
「お前の人生をボロボロにしてやる!」
などと言って、3人の男は男性からキャッシュカードを奪い、さらに携帯電話とクレジットカードも奪っていた。
→ヤツらの手口
→→美人局事件の“なぜ”