防犯/防犯小説

【連載第4回】シティホテルの一室で女と会う。そして テレクラの甘い罠~インザルーム

ホテルの予約を取ってから女に電話をかけた。電話で部屋番号を伝えて、女を部屋で待つ。果たして女はやってきた。そして、一時の時間を共有する。その後、女が買い物に行くというが…。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

※この連載記事は、実際に起きた事件をベースに構成してあります。【全8回】

【連載第1回】テレクラの甘い罠~夫の言い訳 
【連載第2回】テレクラの甘い罠~女からの誘い
【連載第3回】テレクラの甘い罠~シティホテル
を先にご覧下さい。

《あらすじ》サラリーマンのK介(33歳)は妻が不在の夜、ちょっとした寄り道のつもりでテレクラに入った。電話の相手の若い女と会う約束をしてホテルを予約してから、いよいよ彼女の携帯に電話をかけることに…。

イケる!

「もしもし?」

「あ、あの、先ほど電話で話していたものだけど」
(考えたら、名前も聞いていなかった。よっぽどオレもアセッていたんだな)

「は~い。私です。フフ。さっき、名前を聞かなかったでしょ?」

「あ、そうなんだよね」
(やっぱ彼女もそう思ったんだ)

「ミサキっていうの」

「そうか。かわいい名前だね」
(ふーん。ちょっとウソっぽいけど。ま、いいや)

「あなたは」

「僕は、タケダって言うんだ」
(まぁ、名字を云っておこう)

「タケダさんですね。よろしく」

「こちらこそよろしく。ところで、○○シティホテルの部屋が取れたから」
(電話に出たから間違いないだろうな)

「ホントですか? ウレシイ」

「それじゃ、何時頃、着ける?」
(ウレシイのはこっちだぜ)

「今から1時間以内に必ず行きます。お部屋で待っていて。ホテルに着く前に駅から携帯に電話するから、部屋番号を教えて下さい」

「わかった。じゃ、必ずね。待ってるよ」
(よし!)

「はい。それじゃ」


携帯電話を閉じて、急いでテレクラを後にした。コンビニか銀行のATMで現金を引き出そうと、早足で歩いていると、なぜかふわふわと足取りが軽い。思わず顔がニヤケてしまいそうで、K介は唇を引き締めた。現金を引き出すと大きなターミナル駅から徒歩で数分のところにある高層ホテルに向かった。部屋は22階で景色もいいはずだ。

(最高の夜になりそうだ。あとは彼女がどんな女かだけど、電話で話した限りではイケそうだし。あ、そうだその前に)



→女を迎える
→→名刺を渡す
→→→乾杯、そして…
→→→→女の外出


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