【連載第1回】少女にとって恐ろしい日々の始まり「出会い系サイト~少女の誤算」
【連載第2回】大人のテクニックにはかなわない「出会い系サイト~男の手練」
【連載第3回】拒絶は、男の気持ちに火をつけた「出会い系サイト~少女の拒絶」
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少女を捜す
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(あっ!)あの少女だと思ってドキンとした。しかし、よく見ると全然違う。フフフッと自分を笑う。(今の私の心臓の動悸ときたら。こんなに心臓が締め付けられて大丈夫か。いやいや、若い頃のようにドキドキするってのはいいことだ。若返るだろう。健康にだっていいに違いない)
結局、暗くなるまで待ってみたが、少女は見つけられなかった。(今日はあきらめるか)後ろ髪を引かれる思いで切符を買い、帰路につく。電車を待つホームで、色々と思いめぐらす。(今日は会えなかった。学校帰りを見つけるのは大変だ。メールには返事を寄越さんし、どうしたらあの子を捕まえられるだろうか)
受信メールはない。出会い系サイトにアクセスすることは金はかかるし、成果はあがらない。そうなればやはりあの少女を見つけだすことのほうが有効に思える。(なんてったって一度関係しているのだ。一度でも肌を許した相手なのだから、会えば何とかなるに決まっている。5万円を出すといえばOKするかもしれない。とにかく会わなくては。会えばいいのだ。会うことが何よりも大事なんだ)
元々が売春(援助交際)なんだから、「肌を許す」だなんて、そういうものでもないのでは? それにもう二度と会わないって言ってますけど…
思いつく!
頭の中は少女のことでいっぱいだった。しかし考えてみたら名前も知らない。ハンドルネームはいかにも作り物の名前だ。(名前だけでも知れたら。あの子のことで知っているのは、学校と学年。しかし学校の行き帰りを見つけるのは難しい)(それから、妹がいるということ。妹が学習塾に行っている。そうだ!! あの学習塾だ! なんと言ったかな。あのコンビニの隣の・・・)その時は気にしていなかったので、記憶にはなかった。急いで改札を飛び出すと、足早にコンビニに向かった。
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自宅に帰って、夕食もそこそこに自室に入った。帰る道すがらにだいたいの筋書きを考えていたのだ。電話を手にして書き写した学習塾の番号をプッシュする。
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