お金に注意!
「注意そらし盗」という言葉がマスコミに出るようになってどれくらいになるでしょうか。銀行で多額の現金を引き出した後に、突然、見知らぬ人(外国人など)に、「オ金ガ落チテイマス」などと声をかけられます。「えっ」と、キョロキョロと後ろや周りを見回して注意がそれたスキに、手に持った現金や自転車の前カゴに入れたバッグなどを無理矢理奪われて、「あっ」と思う間もなく、彼らはダッシュで走り去ります。
かつては、外国で「ボトルマン」「ケチャップマン」「アイスクリームマン」などと呼ばれる詐欺行為(あるいは強盗)に、日本人がターゲットになることが多いので注意を促されていました。
わざとぶつかってきて、袋に入ったワインなどの酒ビンなどを割って、「高い酒だ、どうしてくれる!弁償しろ!」と、安物なのに、その何倍ものお金をせしめようとしたり、
「上着にケチャップがついていますよ」と、声をかけてきて、上着を脱いで確かめようとしている間に、財布や手に持ったバッグなどを奪う…。もちろん、彼らがわざとケチャップをつけたのです。アイスクリームも同様です。
外国で起きる出来事であったのに、近頃は日本国内でもこれらに類似した犯行が目立ってきているのです。「背中ニ何カツイテイマス」と声をかけて、手伝うふりをしてその間に財布を抜き取ったり…。
とにかく、きっかけとして、まずは声をかけてくるわけです。
声をかけるということは
普段、外出時に「見知らぬ誰かから声をかけられる」ことはどれくらいあるでしょうか? 「私はよく、道をたずねられるのです」という人もいますが、ほとんど、日常的には、他人から声をかけられることはあまりないはずです。
むしろ、うっかり何かを落としたり忘れたりして、あやうく気がついてから、もしくはなくしてしまってから「誰か教えてくれればいいのに…」と思ったりもするでしょう。しかし「クリーニングのタグがついたままですよ」なんて、教えてもらっても、恥ずかしいばかりで、言われたことが腹立たしかったりもするかもしれません。
人のことは見て見ぬふりをする場合が多いものです。それなのに、なぜ、道を尋ねるのではなく、突然、見知らぬ外国人から声をかけられるのか? というと、「引き出したばかりの現金を狙って」といった目的があるからでしょう。
お金を持っていることを彼らはなぜ、知っていたのでしょうか?
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