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「身に覚えのない請求」に負けてはいけない! 不当・架空請求に勝つべし!(2ページ目)

「身に覚えのない請求」に脅かされる人がたくさんいます。恐ろしげな文言に支払い義務がないのに支払ってしまう人が後を絶ちません。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

「母親に相談したら、恐ろしいし、お金で済むなら、と
支払ってくれた」


「かわいい息子が恐ろしい目にあってはかわいそう。私が守ってやらなければ。お金で済むなら」と、息子に代わってお金を出してしまう母親が世間には驚くほど多いようです。

母親にとっても、初めての出来事であり、なにやら恐ろしいので、「お金で済むなら」と思わず数万円を支払ってしまうのでしょう。

しかし、「親離れできていない息子」と「子離れできていない母親」がすることで、いい結果を生むことはあまりないのではないでしょうか。

情報がなく、とにかくその場を取り繕うように、息子のためにと言われるがままにお金を出してしまう…。悪質業者の思うつぼです。また、母親がお金を出してくれて、「何かあればいつでも母親が助けてくれる」と、自立心のない、依頼心の強い息子。

こんな相互依存的な「母と息子」の関係が、「とにかく支払ってしまう」「お金を出してしまう」という、「業者丸儲けの状態を生み出している」部分もかなりあるのではないでしょうか。


強気で応対したら、二度とかかってこなかった!

支払い請求メールに驚いて電話してしまったり、請求の電話が突然かかってきたときに、どう対応するかでその後に大きな差が出てきます。

一方的に言われたことに対して、脅えた声で「は、はあ…」「で、でも…」などと、しどろもどろになったり、「どうすればいいんですか」と泣きそうな声を出したり、弱気なことを言ってしまうと、電話をかけてきた人物は(こいつはカモだ!)と思い、追い打ちをかけるように大きな声を出したり、恐ろしげなことを言って、落としにかかります。つまり、「最初の反応」で、相手はカモかどうか見きわめるのです。

これに対して、逆に大きな声で「ふざけるな!」
「誰に向かって言ってるんだ!」
「二度とかけてきたら承知しないぞ!」
「お宅の会社名、住所、電話番号、代表者名を言え!」

などと、強気に対応すると、彼らも面倒は嫌いでしょうし、彼らだって恐いのですから、そそくさと電話を切って、リストから削除しているようです。

悪質な行為に負けないこと。不当・架空請求には勝つべし。強気な言葉のジャブをかましてやりましょう。ただし、図に乗って相手を怒らせて、こじらせてしまい、本気でいやがらせをされても困るでしょう。基本的には相手にしないことが一番です。


「悪質業者VS請求を受けた人」の関係においては、勝ち負けではないものの、支払ってしまえば悪質行為に屈したこと、つまり負けたことになります。無視して放置した人の勝ちなのです。


「支払い義務のない請求に支払う必要はまったくない!」
のです。メールやハガキで、恐ろしげな文言で脅されたとしても、無視して放置しておけばいいのです。不安なときは、国民生活センターに相談しましょう。


不当・架空請求の支払いに関する相談は、
「国民生活センター」または「全国の消費生活センター」で。

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