「車上狙い」「車上荒らし」

車内に残した金品が奪われる「車上狙い」「車上荒らし」といわれる犯行が多発、増加しています。

2003年1月28日、女優の松たか子さん(25歳)が、港区南青山の駐車場に駐車していた乗用車の、後部座席に置いてあった現金2万円入りのハンドバッグを盗まれました。助手席側の窓ガラスの隙間から工具を入れてこじ開けられ、ドアロックをはずされた形跡がありました。(2003年1月31日加筆)

2002年4月には女優の名取裕子さん(44歳)が、目黒区内の自宅マンション1階屋内駐車場に停めていた外国製乗用車の車の窓ガラス1枚が割られ、中にあったハイウェイカード1枚を盗まれました。出入りが自由な駐車場でした。

2002年8月19日には
元X JAPAN のYOSHIKI(林佳樹)さん(36歳)が、午前4時頃、渋谷区内の駐車場に停めていたロールスロイスの後部座席の窓ガラスが割られ、車内に置いてあった現金50万円、高級腕時計、ブランド品のシステム手帳、パスポート、レコーディングの音源などが入ったボストンバッグとショルダーバッグが盗まれました。

車には運転手がいたのですが、車から離れた数十分の間に被害に遭いました。現場はラブホテル街の中にあり、夜間の人通りはそれほどなく、街灯も暗い、よく車上荒らしが発生する場所のようです。

高級車はときには車そのものも盗難被害に遭うことはご承知の通りです。(ガイド記事愛車が消えた? 盗まれた!をご覧下さい。)また、装備もしっかりして、簡単には開けられない、という意識もあるかもしれません。しかし、高級車であれば、中に置いてある物も高額品であることが予想されるということもあります。

車上荒らしに遭うのは、高級車だけではありません。7月24日未明、埼玉県内の駐車場に停めてあった乗用車内を物色していた男を所有者の男性31歳が見つけ、男は何も取らずに逃げましたが、通報により警察署員に窃盗未遂容疑で逮捕されました。

その後の調べで、男は無職の51歳、15年ほど前から車上荒らしを繰り返し、ギャンブルや生活費に充てていたことがわかりました。ドライバーで車の窓に穴を開けて、内側からドアを開ける手口で、一晩に30件を目標としていたといいます。

警報装置が取り付けられているような高級車には手を出さないという慎重さがあり、それが15年も犯行を続けられた理由だったのでしょう。余罪が一千件以上あるとされていますが、すなわち高級車ではない千台以上の車が被害に遭っているということです。

「高級車ではないから狙われない」ということはないのです。この犯人が考えたように、警報装置が装備されていないなど、防犯対策をしていない車は狙われやすいでしょう。さらに次のような狙われる理由を知って、被害に遭わないように対策をするようにしましょう。

対策はこうして

まずは、車を停める場所です。有料駐車場や屋内の駐車場であっても、人が自由に出入りできるところでは、油断は禁物です。とくに監視カメラがあったとして、仮にカメラを常時見張っていても、現場に駆けつける前に、犯人は逃走してしまうでしょう。

管理人がいたとしても、そこから見えない死角の位置に停めてあったり、他の車のかげになって見えなければ、犯行も見えません。周囲にビルや民家があっても、常に駐車場を見ている人などはいません。路上駐車であっても、人の目がない深夜や、人通りのない場所であれば、窓ガラスを割って、ドアを開けることは難しくはありません。

つまり、場所、時間、などが死角であるときに狙われるのです。仮に他の車がそばを通っても、窓ガラスを割るのは一瞬です。手を差し込んでカギを開けたら、自分の車に乗り込むように見えてしまうでしょう。

さらに、停まった車の四方の窓から車内を見ることができますから、車内に「金目の物がありそう」なことがポイントです。高価なステレオセットが搭載されていれば、それが狙われることがあります。さらに