防犯/防犯関連情報

請求には従わなくてはならないの? 伝言ダイヤルで裁判沙汰?

突然届いた「裁判を起こす」というメール。伝言ダイヤルを利用した料金を支払え、という請求にしたがわなくてはならないのでしょうか?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

携帯電話にメールで送られてきた伝言ダイヤルにうっかりかけてしまってから、不審な番号からの電話がかかるようになってきた。無視していると、突然、裁判を起こす、というメールが入った…。

「裁判決定の通達。誠に遺憾ながら伝言ダイヤル利用代金お支払い意志確認無い為、小額訴訟の申請に入ります。○○×××」「今後当社より催促は行いません。以後、顧問弁護士が対応いたします。本件に関しての申し立ては03ー○○○○ー×××× 午後6時迄」

平穏に生活している一般市民にとっては、一生「裁判」などとは関わりがないものと思っているでしょう。ところが、このように「裁判」だの「訴訟」だの「弁護士」だのという言葉を突きつけられると、ビックリするどころか一種の恐怖を覚えるのではないでしょうか。

実はそこが業者の狙い目なのです。このケースはハタチ前の若い女性ですが、

そのとき、その伝言ダイヤルが電話の通信料以外の料金が加算されるものだとは知りませんでしたし、有料だというアナウンスもありませんでした。

留守番電話にメッセージが録音されていることもあり、その内容は未払いの料金があるので、今から言う番号に電話して確認をしてくださいといったようなテープアナウンスでした。

それらを無視して3ヶ月経過した頃に携帯のメールに上記のようなメールが届きました。

それまでに自宅に請求書が届いたこともありませんし、具体的な金額や銀行、口座番号を指定されたこともありません。

この小額訴訟の申請というのは本当なのでしょうか。


ということで、大変心配されています。社会人となった大人にとってもこのようなメールが入ったら、うろたえてしまうことでしょう。法律や裁判といったこととはあまり縁がなく暮らしてきた人にとっては、本当にショックな内容です。

では、「裁判」となるからには、納得がいかなくても、身に覚えがなくても、請求にしたがわなくてはならないのでしょうか?

先方が勝手に残した番号にうっかりかけてしまっただけなのに、あとになって高額な請求がくる…。それに本当に支払い義務がある、としたらヒドイ話です。
「請求がある」ことと「支払い義務がある」ことは同じではありません。請求をするのは勝手です。

実際に「これから先は有料になります。1分間につきいくらです」といったお知らせがあって、納得して利用したならば、当然、支払う必要はあるでしょう。しかし、
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