防犯/防犯関連情報

板橋の誘拐事件は「道を尋ねる」ことから始まった 道を尋ねる大人は危ない!?(2ページ目)

板橋区で発生した児童誘拐事件は、児童の姉の通う学習塾の塾長だった。プリペイド式携帯電話が使用され、身代金の受け取りには私設の私書箱が利用された。誘拐されたときの様子は?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

車に警戒!

子どもの安全は、誰が守る?
子どもの安全は、誰が守る?
小さな子どもは体が小さい分、連れ去りやすいという点はもっとも忘れてはならないことです。今回のケースでもそうでしたが、先の栃木県黒磯市での女児誘拐事件でも、若者が女の子を抱きかかえて車に押し込んでいました。こういったことから、車の接近にはとくに小さな子どもは注意が必要です。

道を尋ねられるなど、一見日常的なようですが、悪意をもっているかどうかということは結果を見てみなくてはわかりません。最近はカーナビゲーションシステムも発達していますし、車に乗っていれば地図も載せているでしょう。交番を見つけたり、大きな通りに出て見るなどして、車を運転する人は子どもに道を聞く、という行為自体、まともな大人は避けなくてはなりません。

子どもとしては「他人に親切」のつもりがとんでもない悲劇を招くことになりかねないので、車から声をかけられても聞こえないふりをして、その場からすみやかに遠ざかるようにするべきでしょう。

「相手がいい人か、悪い人か」「連れ去られるかどうか」を自分の身をもって、確かめる必要はありません。安全な人物かどうか見きわめられないうちは、また余裕をもって安全な対応ができるようになるまでは、関わらないことが無事でいられる唯一の手段です。

若い女性なども車で連れ去られる場合がありますから、人通りのないところで近づいてくる車には気をつけなくてはなりません。

とくに後ろから近づいてくる車には、早めに気がつくことが大事です。音やライトなどに敏感になりましょう。車がそばで止まりそうなときは、車のドアが開いたときに近くにいないように離れているようにしましょう。車のあるご家庭なら実際にどのくらい離れていれば、腕をつかまれたりしないかやってみるといいでしょう。

車が止まったとき、引きずり込まれないように開いたドアの内側ではなく外側に立つように、また、もし危険な場合は、追いかけられないように車の後方に向かって走って逃げる、ということも覚えるといいでしょう。

いつもの通り道のどこで危ない目に遭ったら、助けを求めるのにどこに逃げるのがいいか、ということも考えておきましょう。一番近いコンビニはどこか、交番、知り合いの家、また「こども110番の家」なども普段から確認しておきましょう。これは子どもだけではできないので、必ず親などの保護者が一緒に調べておくことです。


→一人にならない
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます