【一般回線の電話セールス】
一般回線(有線)電話にも迷惑電話はあります。日中、自宅にいる主婦などは何度もかかってくる営業電話に悩まされています。「奥様ですか?」と、親しげにかかってくる電話。何かと思えば、「今なら無料エステ」「無料で換気扇のお掃除」「布団の丸洗い」など、様々な営業の電話です。「結構です」などと、うっかり答えようものなら「了解した」と受け取られかねません。
「奥様ですか?」とかかってくる電話に、どう答えているでしょうか?実際に主婦で「はい、そうですが」と答えている奥様がたくさんいらっしゃるでしょうか?一人暮らしの女性は「いいえ」と答えているでしょうか?若い娘さんなら「母は今いません」などと正直に答えてはいませんか?
「はい、○○です」と、名前を名乗って電話に出る、という人はさすがに少なくなってきているようですが、顔も見えない素性もわからない相手にこちらの個人情報を流すことはありません。「奥様ですか?」とかかってきても、そうであるともないとも答える必要はありません。「そうです」と答えれば、夫婦二人以上いる家庭だとわかります。「いいえ」と答えれば、一人暮らしと思われるでしょう。「母はいません」「いえ、私は娘です」と言えば、親子で暮らしている家だとわかってしまいます。「奥様ですか?」の一言で、家族構成にチェックが入るのです。まともに答えてはいけません。
まず先方を確認しましょう。「どちら様ですか?」と聞き返すのです。名前を言っても、「どちらの誰様ですか」と所属をはっきりさせます。会社名を言えば、住所、電話番号も聞き出します。しっかりメモを取り、相手を把握しておきます。それから「何を見てこの番号にかけてきたのか?」聞いてみましょう。ランダム(無作為)に、番号順にかける場合もありますし、何らかのリストを元にかけてくることもあります。
もちろん、営業の電話ですから何らかの売り込みがあります。不要であれば、はっきりと「いりません」と答えましょう。「結構です」とは言ってはいけません。「はい」「わかりました」というのも同意に取られるかもしれません。二度とかけてほしくなければ、リストから削除するように伝えましょう。ここまで食い下がっておけば、彼らにとってはありがたくない相手ですから向こうも早く電話を切りたがるでしょう。
会社の電話にもセールスの電話がかかってきます。「社長さんいらっしゃいますか?」「○○の××と申しますが」などと、いかにも知り合いかのように話しかけてきます。うっかり「お世話様です」なんて応えて取り次いでしまうこともあるようです。取り次ぐ際には「どのようなご用件でしょうか?」と確認しましょう。不要な電話を取り次がないことも大切な仕事です。
とにかく相手のわからない電話には、不用意に応答しないようにすることです。こちらの情報は流さない、相手の情報を得るようにするという原則を守りましょう。「たかが電話、されど電話」です。
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