しかも犯人は、火傷をしない為に、紙か、布を媒体にして着火したとのこと・・・。ガソリンの量については、20リッター近く(携行缶の容量)は入っていたのではないかと推測しておりますので、仮にその量のガソリンに点火したとすると、いっきに天井近くまで炎があがったのではないかと思います。
避難器具の件につきましても、例え正規の場所に設置されていたとしても、使用は不可能でしょう。
これも推測ですが、建物の外観と、倉庫の中にしまっていたという状況から、オリローなどの、組み立てタイプの避難器具だと思われます。
我々が組み立てても2,3分かかりますし、避難訓練でも、通常では組み立て方はやっていないと思います。さらに、降下することを視野に入れますと、助かっても1人でしょう。私は、初めて降下する時に、窓から乗り出して手を離すまでに、たっぷり5分はかかりました。
マンションなどにある、蓋を開けて降りるだけのタイプでも(例えです。あの建物には、まず付いていないと思います)、チャイルドロックがかかっていれば、あのような状況では、使用出来ないでしょう。
Q3.今後、このような金融機関では放火事件への対策が検討実施されていくことと思われますが、行政が指導するということはありえますか?
A1.放火事件への想定がなされていなかった事をふまえてのご質問ですね。難しい質問ですが、指導して貰わないと困りますね。金融機関だけではなく、すべての事業所に対して行って頂きたいと思います。