電話で110番通報
事件や事故、何かあったら110番に通報する。というのはよくわかっているけど、実際に通報するときにきちんと話ができるでしょうか? 自分が事件や事故の被害者になったときと、目撃したときとでは精神的な状態も違ってきます。そのどちらの場合でも、落ち着いて通報するようにしましょう。電話による通報といっても、電話も種類がたくさんあります。自宅にいるときと外出中では電話を探す手間も違います。住宅等の一般回線からなら住所を特定しやすいのですが、最近は携帯電話からの通報が増えており、その場合、場所の特定に時間がかかるので注意が必要です。
かける際は、「どこから」か知らせることができるように、電柱や塀などに掲示されている住居表示を探すのもいいですし、幹線道路など大きな通りの名前や、交差点の信号機にある名称もわかりやすいでしょう。目印となるような大きなあるいは目立つ建物などがどの方角に見えるか、またそこからのだいたいの距離など、現在位置を把握してすみやかに伝えるようにします。
110番に電話をかける
1. 「事件ですか、事故ですか」あるいは「どうしましたか」「なにがありましたか」というように訪ねられます。交通事故を目撃した、事故を起こした、あるいは、ドロボウ、強盗、ひったくりなど被害の種類をまず答えます。
2. 次に「どこで」起きたか伝えます。現在位置の住所、目標になる建物、交差点、およその距離などです。
3. 「いつごろ」かも伝えます。「2,3分前」「たった今、目の前で」などです。
4. 犯人や犯行車両の特徴について、「男か女か」「いくつぐらいか」「髪型」「着衣=服装」「人相や風体の特徴」「車の種類」「色」「形」「ナンバー」「何人乗っていたか」「どの方角に逃げたか」などわかる限りのことを伝えましょう。
5. 「今どういう状態か」ケガや破損の状態など事件や事故の状態を伝えます。救急車が必要と思われる場合はその旨を伝えるなり、すぐに119番通報をするようにします。
6. 「あなたのお名前は」名前と住所、かけている電話の電話番号などを伝えます。内容の確認のため折り返し電話をかけてくることがありますので、電源は切らずに、電話番号を間違えて伝えないように注意しましょう。
以上のような内容についてたずねられますので、正しく伝えられるよう落ち着いてください。動転して「110番って何番だっけ」「あわわわ・・」「け、警察」とオロオロしている間にも時間が過ぎていきます。
「何かあったら110番」「あわてず落ち着いて話すこと」と普段から肝に銘じておくことです。落ち着くために一度深く息を吸い込んでみるとよいでしょう。深呼吸は冷静になるためのコツと覚えておきます。何かあったときに110番通報をする自分を想像してみましょう。落ち着いて正確に事実を伝えている様子が想像できれば、いざ本番、というときもきっと大丈夫なはずです。
ファックスでも通報できます/関連ガイド記事 p.2