一日5分のインセンス(お香)でトイレを芳しく
一日5分のインセンス(お香)でトイレを芳しく
秋のトイレ。朝晩からどんどん涼しくなり、真夏ほど衛生面で目を三角にする必要性は無くなったにしても、便座を温かく保ちだしたり、温水のスイッチを入れっぱなしにしだしたりする中で、やはり少し気を抜けば「悪臭」と言わざるを得ない臭いに襲われてしまいがち。特にマンションなどの「窓の無いトイレ」にその傾向は顕著といえます。
また、屋外の空気が澄み渡るこの季節だからこそ、気になりだすと止まらないトイレの気になるニオイ。
今回はそんな、「一応お掃除はしているのにちょっと臭うのが気になる」トイレ対策として、「一日5分のインセンス」を提案。さて…しかし…「インセンス」って一体、何のこと?
インセンスって何?
「インセンス」とは、ひらたく言えば「お香」全般を指します。いわゆる「お線香」も「インセンス」の一種で、その歴史は旧く古代にまでさかのぼり、日本にやって来てからも1500年ほどが経過しているといわれます。>>>インセンスについて詳しく
…●All About[エコ家事]インセンス(お香)でスローライフを愉しむ
トイレでインセンス(お香)を使用する上での注意点
古くから、高い香り(よい香り)には邪気を払う効用があると人々は信じてきました。この考えは形は違っても世界各地で見られるもので、なかなか興味深いことです。「邪気」というと非科学的な話に思われがちですが、それを「悪臭」と言い換えれば、即ち「不衛生」に拠るものと考えることもできます。
ところが、現代の日本の(水洗)トイレは、かつてトイレがご不浄(不衛生な場所)と呼ばれていた頃とは比べ物にならないくらい、根本的に衛生的な場所となっています。
そこである程度の掃除をしているにもかかわらず、いくばくか「臭う」といった場合、臭いものに蓋をするという後ろ向きな対症療法としてインセンスを焚くというよりは、より「気分的に快適になること」を求めての行為となります。
トイレは狭い場なので、煙はすぐに充満し、そのアロマも短時間でトイレ中にひろがります。煙ですので、若干の「けむたさ」があるのは否定できませんが、トイレ特有の臭いは「けむたさ」より不快度が高いものですから、煙で打ち消された後、しばらくその不快な臭いに顔をしかめることはなくなるでしょう。
季節に合う香りを選ぶ
こんなお香立てならシンプルで場所を選ばないのでは? |
周囲に燃えるものが無いことを確認して、インセンスを設置します。ガイド宅の場合、しばらく誰もトイレに入らないのを確認した後、「手洗い」部分に置くか、水タンクの直下に設置することにしています。
換気扇を回したままよりは、停めて焚いたほうが効果が現れやすい反面、トイレ全体がいくばくか「燻製」っぽくなりがち。窓の無いトイレならば、やはり換気扇は回しておいたほうが無難といえます。
コーン型のインセンスは5分前後で燃え尽きるので、燃え尽きたらすみやかに撤収しましょう。灰がこぼれると掃除が手間です。
秋らしい香りを選ぶ
秋らしく「金木犀」「柚子」の香りなど、気分? |
ガイドは個人的に「フランキンセンス(乳香)」の香りが好きなので、インド雑貨店などに行った折にまとめて購入するようにしています。
価格はコーン型のインセンス、スティック型のインセンスともに、10個ほど入って200~400円前後のものが一般的。
ちょっとした気分転換に焚くには、惜しげなく、ほどよい額だと思います。
香りとして、とりわけ「秋のトイレ向きの香り」というのがあるかどうかは「?」ですが、あまりどきつくない、地味な(ワビサビのある感じの)香りが、季節感があって良いのではないかと思います。
みなさんもいろいろ試してみてはいかがでしょうか。
普段とちょっと目先の違った工夫で、暮らしをより快適に……。トイレのインセンスがそんな暮らし快適化の一翼を担えればいいなと思います。
ただし、くれぐれも、火の始末だけは、充分注意して下さいね!!!
●癒しのお香 高貴な樹脂・ハーブ・スパイスを楽しむインセンスガイド/長谷川弘江 監修/カーリン・ブランドル 著/畑澤裕子 訳(産調出版)
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