なんですべてがリチウムイオン充電池にならないのだろうか?

過去3回に渡ってニッケル水素充電池を使う際の注意点といったものを列記してきた。(ニッケル水素充電池の落とし穴1/2/3
基本的に気を使う必要があるという充電池なのだ。
ある日、筆者の友人がこのガイド記事を読んで質問をしてきた。

「そんなにいろいろ問題があるんだったら、なんで全部のデジタルカメラがリチウムイオン充電池を採用しないの?」

まったくもって的を射た疑問である。
まず、自己放電に気をつけなければならなく、そしてメモリー効果というやっかいな持病を抱えており、さらにその他にもいくつかの弱点が存在している。
まるで問題点だらけのように思われる。
答えを探るためには、まずニッケル水素充電池とリチウムイオン充電池を比較してみる必要があるだろう。

リチウムイオン充電池圧勝?

リチウムイオン充電池はニッケル水素充電池に比べて以下のような利点がある。

1)自己放電が非常に少ない
2)メモリー効果がない
3)小型でありながら大容量の電気を蓄えられる
4)軽い

──電池は電力を取り出すためのもの、ということだけを考えるのであれば、ありとあらゆる面でニッケル水素充電池よりもリチウムイオン充電池のほうが優れているように思われる。
圧勝といっていいだろう。

リチウムイオン充電池はスペック上ではニッケル水素充電池に圧勝している。

しかし、それでも各社が新しいニッケル水素充電池の開発を続けており、トヨタのプリウスをはじめとしたハイブリッドカーも現在(2005年1月)発売されているものはすべてニッケル水素充電池を採用している。

トヨタにいたってはパナソニックとニッケル水素充電池の合弁会社を設立しているほどである。
電気自動車でリチウムイオン充電池を搭載しているものは、大学における研究レベルのものであれば……といったところだ。

なぜ多くの利点を持っているリチウムイオン充電池が、充電池市場のすべてを独占しないのだろうか?
その答えは実に簡単であったりする
Page 2へ)

Page1 リチウムイオン充電池だけにならない理由は?
Page2 ニッケル水素充電池を選ぶのは?

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