ニッケル水素充電池採用のカギはこれだ!

リチウムイオン充電池よりも、ニッケル水素充電池が優れている点はないのだろうか。
ある。それも圧倒的な点が。
コストである。

リチウムイオン充電池は単体で購入すると4~5千円はかかる。
それに比べ、単三のニッケル水素充電池であれば4本セットで2千円少々といったところだろう。
秋葉原で一世代前の安いもの(中古品ではない。念のため)を購入するのであれば、下手をすると1000円ちょっとで4本揃ってしまうものすらある。

リチウムイオン充電池はその製造に際して、高価なレアメタルをふんだんに使用している。
また、充電時に膨張するという特性があるため、それを抑えるために接点にカーボンナノチューブまで利用しているほどだ(まともな品質のものであれば、だが)。カーボンナノチューブは同じ重さの純金よりも高価な物質だ。

また、リチウムイオン充電池は膨張を防ぐために充電用のICコントローラーを搭載している。
ちなみに粗雑なリチウムイオン充電池はこういったものを搭載しておらず、そのために爆発事故などを起こしているのだ。注意していただきたい。
 

デジカメで単三電池を利用するメリットは……

デジタルカメラの場合、激しい価格競争にさらされているのはご存知のとおりだ。
特に低価格なデジタルカメラにおいて数千円の差はかなり大きい。
リチウムイオン充電池と充電器を付属させるよりは、とりあえずはアルカリ電池を同梱しておいて、ユーザーにはニッケル水素充電池で利用してもらおうと考えるのも当然といえば当然だろう。
 
ニッケル水素充電池にはリチウムイオン充電池と異なり、爆発の危険性がないということも隠れた利点である

しかし、これはメーカーだけではなくユーザー側にも利点がある選択といえる。
すでにニッケル水素充電池セットを持っているユーザーにとっては、充電池が流用できるからだ。
リチウムイオン充電池の場合、さまざまな形状となっているため他機種に流用できることは非常に少ない。
下手をすると後継機とされるものであってすら、バッテリー形状が変わっていることがあるほどだ。
そういう面においては規格化されている単三電池であるニッケル水素充電池に軍配が上がるだろう。

比較的低価格で製造できる上に大パワーを長時間持続できるニッケル水素充電池は、デジタルカメラをはじめとして多くの局面で利用されているというわけだ。
軽量小型が必要なコンパクトスタイルのものはリチウムイオン充電池を採用し、廉価機、あるいは大きさがあるものは単三型のニッケル水素充電池を採用するというような使いわけは充分に合理的な理由があるのである。
 
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