画質はいかに?
さて、ここまで正常進化を遂げてきたDiMAGE Z3の性能を見てきたが、肝心の画質はどうか。『いまどきの400万画素デジカメ』というのが、画質に対するもっともふさわしい評価だろう。
画質面で特筆すべきことはこれといってないが、特別に破綻することもなく描写ができている。
ただ暗部にノイズが浮きがちで、それが縞状に並ぶことがある。これが少し気になった。
この縞状ノイズはピントのあっている対象には生まれず暗めの背景に出るようだ。
ただ、どのような条件で出現するのか、そしてどうすれば避けられるのかがは分からなかった。(参考画像)
夜景も撮影してみたが、単に背景が暗いというだけではこのノイズは生まれないようだ。
出現傾向と回避方法が分かった際には、またレポートしたい。
全体的に色味が地味めな仕上がりになっているといえるだろう。
昨今のデジカメにありがちな派手な色合いよりも、個人的には好みの色合いではあるのだが。
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最強の運動会用デジカメ誕生
また、これはDiMAGE Z1/Z2から引き継いでいる機構だが、コンティニュアスAF──シャッターを半押しすると常にオートフォーカスが働き、被写体にピントを合わせつづけようとする機能──が搭載されている。このおかげで、動きのある被写体にもピントを合わせることができる。
と、ここまで書いてきてDiMAGE Z3の一番の使い道に思い当たった。
このデジタルカメラは、現時点での最強の運動会用デジカメだ。
12倍ズームに手ぶれ補正機構、コンティニュアスAF、そして軽快な撮影感覚。
そのどれもがスポーツ撮影に向いているのだ。
公式サイトで利用されている画像の多くが運動会のものであることも、この使い道を示唆しているのであろう。
筆者に「デジタル一眼レフ以外で今年の運動会を撮影するためのデジタルカメラを挙げてくれ」といわれたら、DiMAGE Z3を間違いなくおすすめするだろう。
……誉めすぎ?
正直、このレビューを書いていて誉めすぎなのではないかという気もするのだが、欠点らしい欠点が見つからないというのも正直なところだ。気持ちのよい撮影感覚、VGA動画、スーパーマクロ、12倍ズーム、手ぶれ補正と実に隙のないデジタルカメラなのだ。
旧機種の最大の欠点であったスタイリングも大幅に改善されたことで、最大の障害も取り除かれたといっていいだろう。
一言でDiMAGE Z3を言い表すのであれば、「めちゃくちゃ使えて、楽しいガジェット」というところだ。
とにかく使っていて楽しいデジタルカメラである。
(DiMAGE Z3 実写画像&スペックへ)
・Page1 デザインはまろやかに
・Page2 12倍ズーム+手ぶれ補正の威力は?
・Page3 爆速の遺伝子は受け継がれた
・Page4 多彩な機能もそのままに
・Page5 最強の○○○用デジカメ!
・Page6 DiMAGE Z3 実写画像&スペック
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