気になる起動・AF・連写速度は
DiMAGE Z3ではDiMAGE Z1/Z2で搭載されていたパッシブセンサーがなくなっている。そこで気になるのは、Z1/Z2で実現されていたジェットAFをはじめとする『撮りやすさ』が、DiMAGE Z3にしっかりと受け継がれているのか否かということだ。
・起動時間
まず、起動時間から見ていこう。
公称の起動時間は1.7秒。実測もほぼ同じであった。
超10倍ズームレンズを搭載したデジカメ頭ひとつ突き抜けていたDiMAGE Z1/Z2よりも高速化されている。
一般のコンパクトデジカメの中でもそこそこの成績だろう。
|
・オートフォーカス
DiMAGE Z1はクラス最高の速度を誇ったジェットAFを搭載し、Z2は全体的なチューンが行われてさらにオートフォーカスが高速化されていた。
それではDiMAGE Z3ではどうか?
筆者がDiMAGE Z3とDiMAGE Z1とを比較──とはいってもコンマ何秒のレベルなので、実測ではなく感覚的なものになってしまうが──した場合、DiMAGE Z3のほうが速かった。
多くの超10倍ズームレンズ搭載デジカメの場合、ワイド端ではオートフォーカスが速くてもテレ側ではそうではないということが多いのだが、DiMAGE Z3はどちらも素早くきっちりと決まってくれる。
ただ、確度という意味ではDiMAGE Z1/Z2と同様、稀に大きく外すこともあったことも明記しておくべきだろう。
・連写間隔
そして、最後に連写間隔。これも重要なファクターである。
メーカー公称では1秒。実際に使用してみても、高速なオートフォーカス速度とあいまってほとんどストレスのない連写が可能となっている。
ただし、ここでいう連写間隔は1コマ撮影時のものだ。
連続撮影モードにすると最大画素で2.5枚/秒で撮影できる。そして、公称では5枚までの連写が可能になっている。
しかし、実際には手持ちの512MBのSDカードの容量がつきるまで連写できてしまった。
途中、やや速度が遅くなることもあるのだが、止まってしまうことはない。この連写性能は特筆すべきだろう。
方式が変更されても撮影感覚はそのまま
起動の速度はともかく、オートフォーカス、および連写性能はどちらも高級デジカメに引けをとらない。むしろデジタル一眼レフを使っている感覚に近い。
筆者を魅了した気持ちのよい撮影感覚はそのまま……いや、強化されていたといっていい。
充分に満足できる性能だ。
撮影感覚以外の多彩な能力もチェックしてみよう。
(Page4へ)
・Page1 デザインはまろやかに
・Page2 12倍ズーム+手ぶれ補正の威力は?
・Page3 爆速の遺伝子は受け継がれた
・Page4 多彩な機能もそのままに
・Page5 最強の○○○用デジカメ!
・Page6 DiMAGE Z3 実写画像&スペック
|
<<前へ | 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 | 次へ>> |