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牛海綿状脳症(BSE)特集?その1

牛海綿状脳症(BSE)基礎知識・現在までの流れ・Q&Aをまとめました。牛の安全な部位と危険な部位を再確認。牛成分を使った加工食品や化粧品は大丈夫???疑問をチェックしてみましょう。

執筆者:桜 美香

◆◆牛海綿状脳症(BSE)基礎知識◆◆

【BSEとは】

牛の脳に小さな穴があいてスポンジ状になり、運動神経に障害が起きて死に至る病気で、正式には“牛海綿状脳症”といいます。タンパク質の一種「プリオン」が病原物質とされ、異常プリオンは、脳、せき髄、目、回腸遠位部(小腸の最後の部分)に多く含まれていると言われています。
1980年代半ばに英国で初の症状が確認され、現在は欧州を中心に日本を含む19ヶ国・地域に広がりました。英国やフランスでは、汚染された食肉を通じて感染した致死性痴ほう症の新変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)患者が次々と見つかり、潜伏期間が非常に長いため、欧州では現在も問題が続いています。

◆BSE発生が確認されている国・地域
英国・アイルランド・ポルトガル・スイス・フランス・ドイツ・スペイン・ベルギー・イタリア・オランダ・デンマーク・チェコ・リヒテンシュタイン・ギリシャ・ルクセンブルク・カナダ・オマーン・英領フォークランド諸島・日本

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<<BSEをめぐる国内外の動き>>

・1986年 イギリスで初のBSE発生

・1988年 イギリス、肉骨粉を牛の飼料として使用することを禁止

・1996年 日本、イギリスからの肉骨粉輸入を禁止

・2001年

  ・1月 日本、EU諸国からの肉骨粉輸入を禁止

  ・6月 日本、欧州委員会の危険度調査を断る

  ・9月 日本、国内初のBSE発生

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◆部位別のBSE感染危険度
☆食べると感染のおそれのある部位
* 脳・目・せき髄

☆感染のおそれのある部位
* 小腸(後半部の回腸)・大腸(主要部分の近位結腸)

☆感染のおそれの低い部位
* 肝臓

1 心臓(ハツ) 8 小腸(ヒモ)
(*後半部回腸の場合)
2 肝臓(レバー) 9 大腸(シマチョウ)
(*主要部分の近位結腸)
3 腎臓(マメ) 10 舌(タン)
4 第一胃(ミノ) 11
5 第三胃(センマイ) 12 尾(テール)
6 横隔膜(ハラミ) 13 せき髄
7 横隔膜(サガリ)    

※EU、農水省による

 

【肉骨粉とは】
牛や豚などを解体した際、食肉になる部分を切り取った後に残る脳や内臓、骨などを加熱して脂肪を取り除き、圧縮乾燥→粉砕したもので、主に家畜の配合飼料に使われます。日本ではBSEが大量発生した英国産の肉骨粉の輸入を1996年に禁止し、2001年1月からはEUからの輸入も禁止しています。

◆◆BSE基礎知識◆◆

Page 1(BSE基礎知識)・Page 2(今までの流れ)
Page 3(BSE Q&A1)・Page 4(BSE Q&A2)

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