20年の準備滑走期間を終え
新たな10年に向かって飛躍
アライアンスへの加盟が社員の“国際的スキル”を養うきっかけに。 |
しかし藤村氏は「アジア路線だけを強化する方針を打ち出しているわけではない」と、次のように話します。
「暫定滑走路が2,180メートルに短縮されたことで結果的に近距離国際線が拡大された形になりましたが、ネットワーク戦略の責任者としては、一部の地域だけに路線を偏らせることは考えていません。空の旅の需要はいま、どんどん多様化しています。アメリカから中国へ行くのに成田経由のフライトを選択する人もいれば、日本の地方都市から成田を経由して海外へ向かう人も大勢います。国内線とのコネクションも含め、私たちがめざすのはあらゆる旅のニーズに応えていけるバランスのとれた国際ネットワークづくりです」
今年6月にベールを脱いだ成田空港に隣接するANAスカイセンター。 |
成田空港第1ターミナル南ウイングに集結したスターアライアンスグループ各社とともに、世界の空に向かって大きく翼を広げ始めたANA。利用者の一人として、来たるべき10年のさらなる飛躍に期待したいですね。
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