航空券/航空券関連情報

ANA──国際線就航20年の歴史(下)(2ページ目)

過去20年でのANAにとっての最大の転機──それは1999年10月の「スターアライアンス」への加盟でした。前回に引き続き、ANAの国際線就航の歴史を振り返り、来たるべき未来を展望します。

執筆者:秋本 俊二

“ハブ・アンド・スポーク”と
“ポイント・トゥ・ポイント”


集合機体
グループ各社と手を携えることで国際ネットワークを拡大。
ANAグループは現在、国内7都市から成田に乗り入れ、長距離国際路線に接続するネットワークを構築しています。

「同様なネットワーク化は欧米でも進んでいます。アメリカでは、たとえばユナイテッド航空がシカゴ空港をハブにして全米の各都市にスポークを伸ばしていますし、ヨーロッパではルフトハンザがフランクフルト空港に欧州全域からお客さまを集約するシステムを完成させています。成田はもともと国際線の空港で、国内線が発着できる便数は限られているものの、その限られたワクの中でANAは最大限にネットワークを張ってきました」

ANAはこうした“ハブ・アンド・スポーク”戦略を推進する一方で、アジア線、とくに中国線に関しては成田と各都市をダイレクトに結ぶ“ポイント・トゥ・ポイント”型の路線展開を進めています。

「中国線では、北京などを経由して他の都市へ──というのではなく、日本から各都市にダイレクトに飛びたいという需要が高い。使用機材としては現在はボーイング767が中心ですが、767ではまだデイリー運航できないような都市も少なくありません。近距離国際線用の戦略機材として737NGの投入なども含め、どう就航路線を拡大していくかも今後への重要課題の一つになっています」

≫≫≫ 次のページは「準備滑走期間を終え新たな10年に向かって飛躍」
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